転職成功って何だろう?
「転職成功」という言葉を聞いたとき、どんなことが思い浮かびますか。キャリアアップ?年収アップ?ワークライフバランスの改善?それとも、転職先の企業が決まることそのもの…?
「転職成功」の捉え方は人それぞれですが、目先の利益のみにとらわれて転職先を決めた結果、ミスマッチが生じて転職を繰り返すことになった…なんてことになったら、転職が成功したとは言いにくいですよね。
では自分自身が転職に成功したと思えるのは、どのような状態のときでしょう。きっと、希望条件に合った企業に入社するだけではなく、そこで自分の能力を活かして活躍できたり、腰を落ち着けて長く働けそうだと感じることができたら、この転職は成功だった!と思えるのではないでしょうか。この記事では、「転職成功」=「入社」+「入社後の活躍」と定義づけ、どのように考えて行動したら「転職成功」に近づけるのか、そのポイントをご紹介します。
目次
転職成功のポイント1|ミスマッチに気をつけよう。
自分に合った会社だと思っていたのに、いざ入社してみたらまったく合わなかった…というのは、よくある話。ミスマッチが起きる原因は様々ですが、「思い描いていた仕事と違った」「社風が合わない」などが主な理由として挙げられます。これらは入社前に採用側にしっかりと確認しておけば防げる場合がほとんどです。あまり細かい事を聞いてしまうと印象が悪くなるのでは?と心配になるかもしれませんが、せっかく採用した人材が活躍できないのは企業にとっても不幸なこと。気になることは面接時に積極的に質問するようにしましょう。
また、内定が欲しいあまりに、自分を飾って身の丈に合わない会社に入社してしまってもミスマッチが起こるので注意です。山あり谷ありの転職活動…大変なぶん、つい目の前にある内定をゴールに設定してしまいがちですが、働き始めてからの期間のほうが長くなることを忘れてはいけません。入社後、本当にその環境で「活躍できるか」を見極めて転職先を選ぶことが重要ですし、その方が自分らしくイキイキと働けるはずです。
転職成功のポイント2|職場に馴染むことに注力しよう。
中途採用では、ほとんどの場合は即戦力として期待されて入社するため、自分も「早く成果をあげなくては!」と焦ってしまうことがあるかと思います。しかし、たとえどんなに仕事ができる人であっても、成果をあげるためには周囲の協力が必要不可欠です。
人間関係ができあがらないのにいきなり大きな成果を出すのは難しいと割り切って、まずは周囲の協力が得られるように、その環境に馴染む努力をしてみましょう。努力といっても、難しく考えることはありません。たとえば、自分から進んで挨拶をする、独自の習慣に合わせる姿勢を見せる、社内用語を覚えて使ってみる…など、小さなことからコツコツと取り組みましょう。「この人はうちの会社に早く馴染もうと頑張ってくれているな」と周囲に印象づけることで、仕事も進めやすくなるはずです。
職場に馴染むことは、結果的に自分が活躍できる環境をつくることにつながるのです。
転職成功のポイント3|変化を受け入れよう。
会社が変わるということは、仕事の進め方をはじめ、社内環境や人間関係など仕事に関わるなにもかもが変わるということ。新しい会社に慣れるまでの数ヶ月間は前職との様々なギャップを経験し、もしかしたら「このルールおかしい」と感じたり「前の会社のやり方のほうがいい」と思うことが出てくることもありかもしれません。
しかし環境が変わればやり方が変わるのは当たり前のことですし、一見おかしいと感じても、時間をかけてよくよく観察してみたら合理性があると気づいたりするものです。その会社でのルールや文化を早く身につけることは活躍への近道でもありますから、いったんは「どんな変化でも柔軟に受け止めよう」という姿勢で取り組んでみましょう。
もし会社に慣れてしばらく経っても「おかしい」と感じるようなことがあれば、遠慮せずに伝えてみましょう。そのころには周囲との関係性もできあがっているでしょうし、意見にも耳を傾けてもらいやすいはずです。
転職成功のポイント4|転職後のモヤモヤは早めに解消しよう。
新しい環境では誰もが不安になるものです。どんなにミスマッチに注意したり、前職とのギャップは出てくるということを頭に入れていても、心細さから「前の職場のほうが良かった」「前のやり方のほうが良かった」と思ったり、前向きに考えられない場面が出てくるかもしれません。そんなときは、「なにが嫌なのか」「それはなぜなのか」を紙に書き出すなどして、モヤモヤとした気持ちを頭の外に出してみることをお勧めします。
悩みは頭の中だけで抱えていると必要以上に深刻に感じてしまうことがありますが、外に出して客観的に見てみると、本当は何が問題なのかを正しく認識できたり、悩みの解決方法にもたどり着きやすくなったりします。頑張っているけど、なぜか気分が上がらない…というときはぜひ試してみてくださいね。
「転職成功」や「入社後の活躍」という文字だけ見ると、ちょっとハードルが高く感じますし、なんとなく肩に力が入ってしまうかもしれません。難しく考えすぎて苦しくなったり行き詰まったりしたときには「転職に成功する」ではなく「自分が一番いきいきと働ける場所を見つける」といったように、少しだけ簡単な言葉に置き変えて考えてみましょう。きっと転職活動を前向きに乗り切れるはずです。