履歴書の「通勤時間」の書き方|勤務地未定の場合は?見本あり!
「これから転職をするにあたって、会社の近くに引っ越しもしちゃおう!でも、そうすると、履歴書の通勤時間の項目はどうすればいいんだろう…」「志望している会社があるんだけど、求人情報には◯◯地区で募集としか書いていなくて正確な時間がわからない」と悩んでいる方は、いらっしゃいませんか。
意外と書き方に困ってしまうのが、履歴書の通勤時間の項目。「電車に乗っている時間だけでよいのか」「1分単位で書くべきかどうか」など、履歴書の通勤時間に関するお悩みをここですべて解決していきましょう。
目次
1.履歴書の通勤時間の定義と正しい書き方
履歴書の通勤時間の定義について
そもそも、履歴書の通勤時間にはハッキリとした定義があります。それは…
履歴書で書くべき通勤時間=自宅から会社までにかかる片道の所要時間
これは、徒歩、自転車、車、バスなど手段は問わず、すべての移動手段が対象となります。そのため、「電車に乗っている時間だけ書く」というのは誤り。自宅を出てからオフィスにつくまでにかかるすべての時間を書きましょう。
ドアtoドアで、片道にかかる時間を書く。
履歴書の通勤時間は「自宅から会社までのドアtoドア」の所要時間を記載します。徒歩、自動車、車、バスなど手段は問わず、全ての移動手段が対象です。そのため、自宅を出てからオフィスにつくまで、片道でかかるすべての時間を書きましょう。
また、交通手段が複数ある場合はすべて記載します。たとえば、
▼家から15分かけて自転車で自宅の最寄り駅に行く。
▼50分電車に乗って会社の最寄り駅に到着する。
▼最寄り駅からオフィスまで5分かかる。
という場合は、「自転車、電車 約1時間10分」と書くのが正解です。
通勤時間は最短時間を記入する。
通勤経路が複数ある場合は、その中から最短ルートを選んで記載します。「通勤時間なんて、だいたいの時間でいいのでは?」とお考えの方もいるかもしれませんが、それは大きな間違い。採用担当者が正しく通勤時間を確認できるように、必ず最短時間を記入しましょう。
履歴書の通勤時間は、5分単位。
記載する時間は5分単位で書くのが一般的。端数を切り下げるか切り上げるかして記載しましょう。例えば…
- 実際の通勤時間が23分だったら→25分に
- 実際の通勤時間が38分だったら→40分に
- 実際の通勤時間が51分だったら→55分に
また、1時間未満の場合は、書き忘れていなことを示すために「約0時間30分」といった形で記載しましょう。
交通手段を明記しておいたほうが、ベター。
多くの履歴書では、通勤時間の項目しか記載されていません。しかし、「電車」「バス」「徒歩」など移動手段も合わせて記載すると、採用担当者へ正確に伝えることができます。また、マイカー通勤を許可する募集で、車で通勤予定の場合は「自家用車」と記載しましょう。
2.通勤時間がわからない場合の書き方
たとえば「希望する会社が、23区内のすべての店舗で募集していてひとつの店舗に絞りきれない」「転職にあわせて引っ越しをしようと考えている」という時など、通勤時間がわからない場合はどうすればいいのでしょうか。
通勤時間が未定の場合
実は、通勤時間が未定の場合は無理に書かなくても大丈夫なのです。とはいえ、空欄にしてしまうと「書き忘れたのかな?」と疑われてしまうリスクもあります。そこで、ケースに合わせて以下のように記載することをおすすめします。
勤務先候補が複数あり、希望勤務地がある場合
中には、「勤務地の候補がいくつかあって、その中で自分が働きたい勤務地がある」という方もいらっしゃるかもしれません。その場合は、履歴書の通勤時間欄に「◯◯支店への通勤時間」と記入して通勤時間を記入しましょう。
転居する予定がある場合
合否に関わらず引っ越しが決まっている場合は、新住所からの通勤時間を記入します。
新住所より(2019年12月1日転居予定)電車、バス
約0時間50分
必ず新しい住所からの通勤時間であることを記載しましょう。この補足がなければ、現住所からの通勤時間と異なるため誤解を招くおそれがあります。また、転居日が決まっている場合は、日付も合わせて記入しましょう。転居日が近い場合は、住所欄に新住所を書いて問題ありません。
また、地方から都内の企業へ転職を目指している方や、Uターン転職をされる方など、採用決定後に引っ越しする場合は、以下のように記載しましょう。
採用いただけましたら通勤可能エリアに転居を予定しております(30分圏内)。
約 – 時間 – 分
通勤時間を計算することができない場合は、数字を書く場所に「-(横線)」を引いた上で「採用いただけましたら通勤可能エリアに転居を予定しております。」といった補足や、想定している通勤時間を加えておくと良いでしょう。
通勤時間を調べる際に便利なwebサイト・アプリ
インターネットサイトやスマートフォンアプリで調べることができます。下記では一般的によく使用されているサイト(アプリ)を紹介します。自宅から最寄駅まで、最寄り駅から会社までの利用手段までの時間など、以下ですべて検索できます。
Yahoo! 路線情報
乗換案内の決定版。最短ルートや到着にかかる時間をすぐに調べることができます。日本全国の電車の所要時間はもちろん、バス停の名前を入力すれば、バス移動での所要時間も表示されます。スマートフォンアプリでも検索しやすく、▲○駅▼のところをクリック(タップ)すると、駅名やその時間も表示されます。
またインターネットサイト版では定期券代も表示されていますし、スマートフォンアプリでもYahoo!JAPAN IDでログインすれば、定期券代の検索も容易です。履歴書作成時はもちろん、その後も活躍するサイト(アプリ)となるでしょう。
Googleマップ
自動車やバスでの詳細は『Yahoo!路線情報』に任せるとして、家から最寄り駅までの徒歩時間や自動車、自転車の時間も気になりますよね。そこまで詳細に分かるのが、おなじみの『Googleマップ』です。インターネットサイトなら、ルート(経路)ボタンを押した上でマップを選択するか、住所や名称を入力して検索できます。自動車、人、自転車などのアイコンを選択すると、移動手段別の時間が表示されます。
一部機能が制限されますが、こちらもスマートフォン版があります。Androidスマートフォンには標準搭載されていますし、iOSでもアプリをダウンロードすればすぐ使えます。
NAVITIME
乗換案内や地図機能はもちろんドアtoドアのルート検索など、様々な機能が充実しているアプリ。800万件のお店・施設情報もチェックできるから、会社近くのレストランや話題のスポットを見ながらモチベーションを上げるのはいかがでしたでしょうか。
3.採用担当者は通勤時間欄で何を確認したいのか?
通勤時間を書く時のポイントや調べ方を紹介してきましたが、結局、採用担当者はこの項目で何を知りたいのでしょうか。2つの観点で説明していきます。
応募者の体力的な負担について
通勤時間欄は、応募者の「通いやすさ」を判断する項目と言えます。通勤時間や距離が長過ぎると、採用担当者は「疲れがたまって仕事に支障が出るかもしれない」といった可能性を考える可能性があるのです。
都内勤務の場合、通勤時間が90分以上になると「応募者の負担が大きいのではないか」という印象を与えてしまうことが多いようです。その際は、本人希望記入欄に「現職でも同様の通勤時間がかかりますが、業務において支障はありません」など記入し、問題がないことを伝えるのも良いでしょう。
会社負担の交通費について
通勤にかかる交通費は、全額もしくは一部を会社が負担するのが一般的。採用担当者は通勤時間から交通費を推測して、一体いくら会社が負担しなければならないのか確認していることが多いです。会社側の負担が極端に大きいと判断されれば、合否に関わることも理解しておく必要があります。
また、都内勤務の場合、企業が負担しても良いと考える交通費は高くて月7~8万円程度。これを超える場合は、企業の不安を解消できる方法をあらかじめ考えておくべきでしょう。
4.まとめ
採用担当者は、学歴や経歴と同じように通勤時間も重視していることが多いです。書き忘れてしまうと「やる気がないのでは?」と思われる可能性も。正確に記載し、採用担当者にマイナスイメージを与えないように心がけることが大切です。履歴書の通勤時間も、あなたをアピールする大切な情報だと捉えて、丁寧に記入していきましょう。ミスのない履歴書をつくり、良い転職につなげてくださいね。