受賞企業と受賞ポイントの紹介

会社HPなし。イメージしにくい仕事だからこそ、丁寧に噛み砕いた正直・詳細な仕事情報を記載。
入社後のミスマッチを防ぐために『厳しさ』の項目を有効活用。

COMPANY PROFILE

株式会社飛和興業
設立 1990年11月
社員数 49名
事業内容 清掃維持事業、トンネル内設備維持事業
募集職種 清掃スタッフ

認識の相違をいかに減らすか。

――それが課題だったと話すのは、同社の採用担当者である宮坂さん。同社は道路や建物、河川などの清掃事業を行なっているのですが、特殊性が高い業界だからこそ、面接時の簡易説明だけでは、認識の相違によるミスマッチが起こりやすくなっていたそうです。

実際に「入っても辞める人が多かった」と話す宮坂さん。辞めていく人に、なぜ辞めるのかを聞いてみると「こんなの聞いていない」「思っているよりキツかった」といったコメントを残し、去っていく社員の方も多かったと言います。さらに入社された現場の方に声を掛けてみると「面接で聞いていたよりも仕事が多かった」と話す社員もたくさんいたそうです。

業界内ではあまり情報開示をしないという風潮があり、会社ホームページを持っていないことも多いそう。そのため、他の媒体を使って求人を募るも、応募者が集まらないといった悩みも同時にあったとお話されていました。

このような課題をふまえ、宮坂さん自身も『入社後ギャップが生まれないような分かりやすい情報提供』をするために、具体的に取り組まなければいけないと感じたのだとか。そこで、エン転職の求人情報を活用しつつ、面接で仕事内容を丁寧に伝えるスタイルへと変えていったと言います。

また、それと同時に、良いところだけではなく、厳しいところを一緒に伝えることを意識したとのお話。というのも「面接は1日で終わるけれど、その後、毎日過ごすことになるのは現場。リアルな雰囲気を伝えなければならない」と思い、たとえ応募数が減少しても、しっかりと定着・活躍する人材を採用したいと考えたそうです。

採用して終わりではなく、入社後にどのように馴染んでいただくのかまで考えた結果、採用の方法・面接の方法を変えていったといったお話を伺うことができました。

辞退が減少、採用人数が増加!

数ある媒体の中で、エン・ジャパンを利用しようと思った経緯については、「丁寧な取材や掲載後のフォローに魅力を感じた」と話す宮坂さん。最初のうちは「載せる情報量が多く、面倒にも感じていた」と正直なコメントもいただきました。というのも、今までは、代表取締役の名前や会社住所などの概要データを渡すだけで掲載できたものが、それができなくなったことに苦労をしたとのこと。しかし、エン・ジャパンによる「ミスマッチを防ぐためにも情報開示してきましょう」といった応援もあり、情報を伝える努力をすることを決めたそうです。

そして、業務ひとつひとつを噛み砕いて記載したことにより、仕事の魅力や詳細な流れがしっかりと伝わり、年間の採用数が3名から10名へと伸びる結果に。あらかじめ良い点・厳しい点を読んで応募する方が増えたことで、選考中の辞退が減少したようです。

また宮坂さんは、忙しい現場のみなさんに対して、負担をかけず円滑に情報収集することも大変だったと振り返ります。しかし、詳細な情報提供ができたことが功を奏し、入社後のギャップも改善されたのだとか。たとえば、面接では求人原稿をプリントアウトして用意し、それを活用しながら詳細説明を肉付けしていくことにより、理解促進にも成功したようです。

過去には、応募者側が「分からないことが分からない」状態になっており、面接中に応募者からの質問はほとんど無かったそうです。しかしながら現在では、応募者からの質問が多くなり、面接の場で相互理解を深められるようになったとお話されていらっしゃいました。

さらに嬉しいことに、詳細情報を記載した求人で入社された社員の方へインタビューを行なうと「筋肉痛にはなったけれど、事前に仕事のイメージがついていたので、ギャップは感じていません」といったコメントをくれるとのこと。定着できる人材を採用することにも繋がっているようです。

活躍の鍵は、事前にイメージできること。

実際に同社の求人原稿を閲覧して転職された方にインタビューをしてみました。すると「具体的にどういうことをやるのか、どういう感じで毎日を過ごすのかといったイメージが湧きやすかった」とのお話。体力的な疲れについても、エン転職の厳しさの項目を見てイメージできたので、特にギャップなども感じなかったそう。さらに求人原稿上に掲載されている写真だけではなく、宮坂さんが面接で動画を使って仕事風景を見せてくれたことで、より具体的にイメージ出来る状態で入社できたそうです。

仕事内容は清掃ではあるけれど、意外と体力勝負。実際の仕事は大変ではあったが、それも「筋トレのついで」と前向きに捉えられていると言ったお話も。また、宮坂さんの働きかけもあり、入社後にも先輩社員が事前に仕事の大変さを伝えてくれたので、心構えができたと仰っていたのも印象的でした。

このように正直・詳細な情報提供をすることで、採用成功を実現された飛和興業様。エン・ジャパンの営業担当へもインタビューしてみると「毎回、現場の方へお話が聞けるので、ありがたい」とのこと。また、その際に採用担当の宮坂さん自身が、現場の方への取材をもとに、受け入れ側の問題点を発見し、改善するといった取り組みもなされているそうです。

今回の受賞企業への紹介動画の作成を依頼したときも、入社者へのインタビューをすぐに調整してくださるなど、協力的な姿勢をずっと見せてくれた飛和興業様。採用担当と現場、そして求職者。いずれか片方だけを解決しても改善できないことが多い中で、同社は双方の問題解決に取り組んでいる姿勢が素晴らしいです。

受賞のポイント