――それが課題だったと話すのは、同社の採用担当者である宮坂さん。同社は道路や建物、河川などの清掃事業を行なっているのですが、特殊性が高い業界だからこそ、面接時の簡易説明だけでは、認識の相違によるミスマッチが起こりやすくなっていたそうです。
実際に「入っても辞める人が多かった」と話す宮坂さん。辞めていく人に、なぜ辞めるのかを聞いてみると「こんなの聞いていない」「思っているよりキツかった」といったコメントを残し、去っていく社員の方も多かったと言います。さらに入社された現場の方に声を掛けてみると「面接で聞いていたよりも仕事が多かった」と話す社員もたくさんいたそうです。
業界内ではあまり情報開示をしないという風潮があり、会社ホームページを持っていないことも多いそう。そのため、他の媒体を使って求人を募るも、応募者が集まらないといった悩みも同時にあったとお話されていました。
このような課題をふまえ、宮坂さん自身も『入社後ギャップが生まれないような分かりやすい情報提供』をするために、具体的に取り組まなければいけないと感じたのだとか。そこで、エン転職の求人情報を活用しつつ、面接で仕事内容を丁寧に伝えるスタイルへと変えていったと言います。
また、それと同時に、良いところだけではなく、厳しいところを一緒に伝えることを意識したとのお話。というのも「面接は1日で終わるけれど、その後、毎日過ごすことになるのは現場。リアルな雰囲気を伝えなければならない」と思い、たとえ応募数が減少しても、しっかりと定着・活躍する人材を採用したいと考えたそうです。
採用して終わりではなく、入社後にどのように馴染んでいただくのかまで考えた結果、採用の方法・面接の方法を変えていったといったお話を伺うことができました。