取材から受けた会社の印象
同社を訪れて驚いたのが、アパレル業界には珍しく勤続10年近い方が多いこと。なぜこれだけ長く活躍できるのか、その理由を探りました。
1つが休みの取りやすさ。週2回は必ず休みがあり、有休も全社員がほとんど取得しています。友人と旅行に行ったり、他店舗の仲間と休みを合わせて買い物に行ったりと、思いっきりリフレッシュできているそうです。また、産休・育休を取得した後、時短勤務を利用して働くママさんもいます。シフトも融通をきかせてくれるので、子育てとも両立できているそうです。
実は同社の店舗、アルバイトがいないのが特徴。一部派遣社員や契約社員もいますが、半数が正社員のスタッフ。1店舗あたりの人数も多めに配置しているため、安心して休みを取れるのだそうです。こうした環境を忘れられず、1度辞めた社員が戻ってくることもあるのだとか。将来も見据えて転職活動をしている方に、ピッタリの職場でした。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい「忘れられないお客様がいて」と話してくれたのは、店長の岸さん。ある若い女性の方の接客をしているときに、相手がコンプレックスを抱えていることを会話の中から感じたそう。お客様のちょっとした仕草や話しかけたときの反応も見極め、少しずつ質問を繰り返しながら、ピッタリの商品を一緒に探したそうです。いざ試着室でフィッティングをしたところ、彼女の目からがポロポロと涙が。「お店に行っても自分に合うものを見つけられたことが無かった」「自分のカラダがおかしいのかと思っていた」途切れ途切れの言葉の後、「ありがとうございます」と最後は微笑みました。翌日、改めてお礼にと、お菓子のプレゼントを持ってきてくれたそうです。
コンプレックスを抱えているお客様ほど、人に相談をしたことがなく、フィッティングの方法を知らないままでいる人が多くいます。そんな方の悩みに寄り添い、喜んでもらえたときは、一番嬉しい瞬間とのことでした。
コンプレックスを抱えているお客様ほど、人に相談をしたことがなく、フィッティングの方法を知らないままでいる人が多くいます。そんな方の悩みに寄り添い、喜んでもらえたときは、一番嬉しい瞬間とのことでした。
厳しさランジェリーはカラダに直接触れ、その形も左右してしまうアイテムだからこそ、入社後は商品知識はもちろんカラダの構造も含めた知識を習得することになります。商品も、10~20ほどのメーカーのアイテムを扱っており、シーズンごとに入れ替わるためその都度覚え直すことが必要。また、お客様の心を開く質問の仕方、会話の広げ方なども学んでいきます。入社後独り立ちまでに覚えることは数多く、ついていけなくなる人もいるそうです。
この仕事の向き&不向き
向いている人お客様の心に寄り添い、悩みを伺いながらピッタリの商品をご提案します。「お客様一人ひとりに向き合った仕事がしたい」「女の子を内面からキレイにできるような仕事に就きたい」という方に向いています。
向いていない人ある意味、カウンセラーのような立場で相談に乗り、商品をご提案します。「商品紹介やレジだけをするような、カンタンな仕事がしたい」という方には、向かないでしょう。