ミツワ工業株式会社のおもちゃの設計★1927年創業の玩具メーカー（894269）の転職・求人情報は掲載を終了しています。

企画担当から手渡された、一枚のおもちゃのラフデザイン。某人気アニメキャラを操作して、上から落ちてくるボールを取り合う卓上ゲームでした。ラフ段階では、構造の詳細もパーツの細かい寸法も決まっていません。そこから試行錯誤を繰り返し、カタチにするのが設計です。

たとえば、ボールが出る部分。スムーズにボールが落ちなければ楽しくない。ボールを小さくしただけでは遊びづらい。ボールの落下穴を大きくするとデザインに影響が出る。子どもが使うものだから、凹凸が多いと危険です。

すべてが解決する一点を探るべく、ひたすら考える毎日。そこに妥協はありません。子どもたちにとって、おもちゃは宝物。年齢を重ねてもう遊ばなくなっても、記憶に残る大切なものです。だからこそ図面を引くより、「考える」という工程にこそ、私たちの価値が詰まっていると思います。

何度も図面を描き直しても、何度も失敗してもいい。大切なのは、なぜダメだったか、どう改善するかを考えることです。挑戦して、失敗して、また考えて。その繰り返しで、おもちゃは生まれます。