株式会社川澄・小林研二写真事務所の建築写真家のカメラアシスタント ★実務経験は問いません。（880853）の転職・求人情報は掲載を終了しています。

2枚の写真をご覧ください。こちらは、建築物が完成した時に撮影する「竣工写真」。上と下、被写体も使用したカメラも同じですが、受ける印象は違うはずです。

竣工写真は、いわば施主にとって建築物の完成を記念する大切な写真です。「せっかくなら、エントランスの写真は施主が気に入っている特徴的な庇（ひさし）を大きく写し、より堂々とした印象を与えよう」と考えた当社の写真家。あえて低めのアングルから全体を撮影したのが、上の写真です。

下の写真もエントランスは写ってはいますが、アングルが高いせいで庇が小さく、どこかおとなしい雰囲気。やはり施主は上の写真を選ばれました。

施主や設計士から建築物への想いやコンセプトを伺う。建築物をくまなく観察し、どこを切り取るべきか計算する。時にはイメージに合った太陽光が被写体に降り注ぐまで、数時間待つ――。建築写真家が試行錯誤を重ねてようやくシャッターを切った時、建築物は人々を魅了する“表情”を見せてくれるのです。