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疋田滋之（ヒキタシゲユキ）、32歳の決断。
それは、消費財のグローバル企業から世界の製薬会社への転職だった。

かつての会社も外資系。米国に滞在して学ぶ機会にも恵まれた。管理職も任された。不満は何もなかった。しかし工場が中国へ移転する話が浮上。あれは夏の始まり、将来を考えての転職だった。

入社後ほどなく、彼は製薬メーカーならではのワークスタイルを知ることになる。
第一のプライオリティは品質。そして、生産性だ。もちろん、トップダウンの仕事はない。
いかに最先端の企業であれ、前向きな発想からはさらなる改善点が発見できる。
それを、世界的なネットワークの中で、遂行していくのがミッションだ。

「各拠点とのコラボレーションが盛んなのです。日本にいながら世界の医療に貢献できるのは、大きなやり甲斐ですね。ライバルは、世界中にいるんですよ」と、疋田は語る。
そして彼は今日も、グローバルなビジネスフィールドを楽しんでいる。