NPA製造株式会社の自動車用塗料の製造スタッフ│色合いを決める“調色”の工程も担当！（843353）の転職・求人情報は掲載を終了しています。

例えば赤色の塗料。これをつくるのに約20種類の原料が必要なことを知っていますか。赤色をつくりだす顔料だけでも複数。それに光輝剤や添加剤なども加えます。でも、原料が同じだからといって色の仕上がりまで同じとは限りません。

原料の中には天然のものから生まれたものも。それぞれに個体差があるため、同じ配合でつくっても仕上がりは微妙に違います。朱色に近い赤色に仕上がることもあれば、紫がかった赤色になる場合も。この色の違いを調整するのが製造スタッフです。

実は、色の差は肉眼で把握するのが困難なレベル。色差計という機器を使用して色の状態を確認します。数値をもとに、追加する原料を選択。全体のバランスが変わらないよう、顔料と溶剤を混ぜた原色や光輝剤なども追加。正解はその時々で違います。

一度で上手くいくケースはほとんどありません。熟練技術者でも、規格を満たすには二度、三度かかることもあります。日本で何百万台と走っている自動車。そこに使われている塗料は、技術者の手によって丹精こめてつくられているのです。