アカツキ・マキナ株式会社の機械設計　★設立から69年の老舗産業機械メーカー（838270）の転職・求人情報は掲載を終了しています。

機械設計のもとに、オーダーが入ってきました。そのオーダーとは、車の運転席と助手席の前にあるダッシュボードの製造に欠かせない機械。木目調のパネルを作るため、樹脂製のパネルに木目調のフィルムを貼り合わせるのです。

気泡ゼロで貼り合わせるためには、フィルムを水に浮かべる工程が欠かせません。試しに水面と平行にフィルムを機械へセッティング。真っ直ぐ下ろすと、空気抵抗でフィルムがたるんで気泡だらけに。角から斜めに下ろすと、重力に耐え切れない両隣の角がしなって気泡だらけに。

人の手なら、フィルムをピンと張って角から少しずつ斜めに下ろしていくでしょう。その動きが、機械にとっては至難の業。手でフィルムを水に浮かべてみては首をかしげ、図面を描いては破いて捨て、何度もテストを繰り返します。

角から斜めに下ろすときに反対側の角だけを支えていましたが、機械設計のアイデアで両隣の角にもフィルムを支える棒を装着。理想の動きを機械で再現できたのです。

――アカツキ・マキナは今日も、試行錯誤が必要な産業機械を作り続けています。