株式会社リプス・ワークスのレーザー加工機のオペレーター＜ミクロの世界でモノづくりを行ないます＞（835599）の転職・求人情報は掲載を終了しています。

――小さな稼動音が鳴る工場内。
男は、レーザー加工中の工作機械の加工スペース、ただ一点を見つめている。

ある自動車メーカーから打診された加工依頼。それは、セラミックス製の板に30ミクロンの多穴加工を施して欲しいというものだった。

レーザーの熱でセラミックス製の板に穴を貫通させる。言葉に表すとカンタンに聞こえるかもしれない。

しかし、ミクロの世界で加工を施すには、素材の特性、作業場の室温など様々な要素を考慮。それこそ、レーザーの照射時間を1兆分の1秒の単位で調節する必要がある。

その繊細な加工技術は、一朝一夕では身につかない。最低、1年ほどはかかる。だからこそ、依頼通りに加工できたときの達成感は何とも言えない。

――作業完了を知らせる合図が鳴った。男は顕微鏡を使いパーツを確認する。「よし」と言い、誇らしげな表情を見せた。どうやら無事に加工を施すことができたようだ。