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ハンダはもはや、あなたの知っている、あのハンダではありません。
電子部品の小型化につれ、接着剤であるハンダの精度も上がっているのです。
今や、0.03mm間隔で並ぶピンを、ズレなく接着できるほど。
しかもそれが0.02、0.01mmと、どんどん細かくなってきますから、
ハンダもどんどん進化せねばなりません。

それに、ハンダが“鉛とスズの合金”というのも昔の話。今や、Pbフリーの時代です。
代替物としてSn-Ag-Cu合金が採用されていますが、研究の余地はまだまだある。
接着部の酸化物を除去する“フラックス”という材料を改良したり、
もっと柔らかく、加工しやすい合金を探ったり。試行錯誤が続いています。

従来のハンダを超えるモノを作る。
その目標に挑むたびに気付くのが、ハンダの奥深さ。
作業のしやすさ、安定性…、あのハンダを超えるのは、実は至難の業なのです。
「いやいや、カベは大きいほうが燃えますよ」
そんな研究者気質をお持ちなら、ニホンハンダへぜひどうぞ。経験は一切不問です。