株式会社かとうの葬祭のディレクター（812691）の転職・求人情報は掲載を終了しています。

葬儀とは送り出すだけではなく、参列者が思い出に想いを馳せる機会でもあります。

たとえば、恋愛期間中に何度も文通をされていたご夫婦の場合。ご婦人から馴れ初めを聞く中で、文通のお話がでてきました。さらにお話をお伺いするうちに、お手紙の一通一通が二人の結婚に繋がったこと、棺に収まりきらないほどに手紙の量があることなどが少しずつ判明していきました。

ディレクターはご婦人と話し合い、亡くなった旦那さんのために、棺いっぱいに手紙を敷き詰めて「ラブレターのおふとん」を作ることに。会場中が故人の若かりし頃を回想する機会になりました。そうして思い出に囲まれて棺で眠る故人の姿は、皆の悲しみを癒やしたのでした。

故人の人生に寄り添うこと。そして参列者皆が故人を充分に想うことができる葬儀をつくること。それがディレクターの仕事において何より大切です。一人として同じ人生を歩んでいる人がいないように、一つとして同じ式はないのですから。