学校法人鈴学園大森家政専門学校の服飾専門学校の講師（洋裁の科目のみ担当）★土日祝休み・年間休日129日（794091）の転職・求人情報は掲載を終了しています。

卒業式の日。生徒たちは、自作のウェディングドレスを身にまとう。生徒によって色も違えば、布も違う。けれど、学年最後の1年を費やして創り上げた、自信作だ。そこには、服飾のプロを目指して講師と歩んできた経験が、全て詰め込まれている。

ただ、胸を張って歩く生徒たちも、入学したばかりの日はまだ未熟だった。「コスプレ衣装を作って、自分のお店を開きたい」と憧れを語ってくれた女の子は、まだミシンが使えなかった。デザイナーを目指すある女の子は、裁縫の方法を知らなかった。

だからこそ、指導にも熱が入る。ミシンの使い方から、付きっきりで教えた。年に1度開かれる学内のファッションショーでは、歩き方から指導した。衣装を学ぶため、一緒にミュージカルも観にいった。目を輝かせながら、生徒たちはついてきてくれた。

講師は、一般教養は教えない。ファッションの指導に専念できるから、生徒の夢を全力で後押しできるのだ。二人三脚で過ごした学生生活の、これが最後のランウェイ。その美しさは、いつまで経っても、目に焼きついて離れない。