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国立代々木競技場にホイッスルが鳴り響いた。コートを後にする選手たち。名残り惜しそうにサポーターたちも体育館を出て行く。人も物もすべて無くなり、体育館に静けさが戻ったのを確認して、僕たちの”試合”もやっと終わる。

僕たちの仕事は、スポーツの試合がスムーズで安全に進むよう管理すること。観客の誘導から場内警備、物販に至るまでさまざまだ。中でも、試合ごとに異なる入場者数を事前に把握し、必要なスタッフ数や配置計画を立てるのが【現場管理】の役割。読み誤れば、会場内で人の渋滞が発生しかねないため、重要な仕事だ。

当日も、試合が始まったら体育館の外にいた案内スタッフを中に回したり、局所的な混雑には配置を調整して対応したりと、臨機応変に采配していく。スタッフは”選手”、現場管理は”監督”として、もうひとつの試合をしているようなものなのだ。

来月は日本一を決めるアメフトの試合、その次はバスケットボールのリーグ戦…と、扱う案件はこれからも増えていく。新しい”監督”を、僕らは待っている。