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届いたのは1枚の設計図。設計図のボルトをいかに品質よく、コストを掛けずつくれるのかが僕たちの仕事。

鉄の塊を金型でガッチャン。設計図と試作品ではズレがでてきてしまう。

それなら、材料の太さを変えてみよう。さっきは太かったから細くして…。設計図通りに出来たが、今度は金型に加わる力が強くなった分、消耗が激しくてコストがかかりすぎてしまう。

んー…次はボルトの下半分からつくってみようかな。ボルトの軸になるところをつくって、尖った部分を最初に仕上げてしまおう。よしよし、上手くいった。

―――満足のいくものが出来るまで、繰り返し繰り返し、伸ばしたり叩いたりの試行錯誤。たった1センチのボルトと思われるかもしれない。しかし車1台には、約7000本ものボルトやナットが使われている。

快適で安全な車を生み出すために決して欠かすことの出来ない製品を生み出すこの仕事に、私たちは誇りを持っている。お客様の要望を満たす『作品』が出来上がるまで、1週間でも1ヶ月でも私たちは戦いつづけます。