株式会社フレックス（テレビ朝日グループ）の総合職（撮影アシスタント・編集・アーカイブ）◎報道番組の制作協力（738267）の転職・求人情報は掲載を終了しています。

―― 2011年3月11日 14時46分
地面が大きく揺れた。マグニチュード9.0。局内は途端に慌ただしくなった。

撮影スタッフはすぐに東北へ。到着時はすでに街が被害を受けた後。自然の脅威を感じながら、その現場を撮影し続けた。その時カメラに映ったのは、救出を待つ人々。私たちには助けられない。でも伝えることならできた。

編集部には各地から被害の映像が届いた。避難する人、混乱する街、崩れた建物。そこには目を逸らしたい現実がある。でも心温まる現実もある。子どもたちの笑顔、商品を無償で配るお店、新しい命の誕生。編集し、どちらもOAした。伝えたい一心で。

「阪神淡路大震災の映像を用意して」アーカイブ部に要請が入った。胸騒ぎを抑え、当時の映像を探す。悲しくなる映像。だがそれは勇気にもなった。当時も社会全体で乗り越えたじゃないか、と。映像を保管し、後世に残す意義が確かにあった。

もしあの時、表面的な情報だけを報道できたら楽だっただろう。しかし真の情報を待つ人がいる。だから私たちには、事実を伝える使命がある。