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「日本は技術立国なんていわれてるけど、実際は海外のモノまねばかり。本当にオリジナルの技術を追求できなきゃ、つまらない。そう思ったんですよ」
▼こう語る高木は、1984年にユキ技研を設立。基礎研究に注力した検査機メーカーとして、開発をスタートさせた。

「仕事は、自由にやってますよ。時間の使い方も自分で決めてね、って。だってそうじゃないと、いいモノは生まれてこないでしょう」
▼例えるなら、代表の高木は教授。社員は研究員。仕様に関しても、みんなで集まり、討論形式で決めていく。まさに雰囲気は、大学の研究室そのものといっていいだろう。

「やっぱり自分たちが独自につくったもので、一番になりたい。何からなにまで、僕たちのオリジナルだって、そう誇りたいよね」
▼実際、彼らがつくるセラミックス基板検査機は、海外でも圧倒的なシェアを誇る世界標準。機械装置用の骨組み材「レコフレーム」は特許を取得した。とことんオリジナルにこだわるユキ技研の挑戦は、まだはじまったばかりだ。