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秋の柔らかな陽射しがつくりだす温かい陽だまり。
チャペルの待合ロビーには、小さな人の輪がいくつもできている。
みなどこか気もそぞろ。密かな高揚感を抑えるようにたたずんでいる。

そこへ、静かに入るアナウンス。
「挙式準備が整いました、ご列席のみなさまチャペルへとお入りください」
アナウンスに導かれるように、チャペルへと入る列席者の方々。
しばし賑わうチャペル内に、再びアナウンスが入る。

「それでは、新婦の入場です」
一瞬の静寂があたりを包んだ。

開かれた扉から、まばゆいばかりの光をまとった花嫁が現れる。
ヴェールの上からでも伝わる、その神聖さに感嘆のため息が漏れる。
気丈に振舞う父がゆっくり歩を進めると、花嫁の瞳から一粒の涙が零れ落ちた。

――― たとえばその涙さえ美しく魅せてしまう、絵になるコーディネートをお任せしたい。