取材から受けた会社の印象
自動車のメーターや操作パネルといった「HMIデザイン」を手掛ける同社。クリエイティブな雰囲気を想像していましたが、代表から語られたのは、まるで大学の研究機関のような姿でした。
同社では、デザインの前にまず膨大な学術論文を読み解くことから始まるそうです。心理学や人間工学の知見から「ミクロのUX」といった独自のデザイン手法を開発しています。
そのロジックは、大手自動車メーカーに「業界の定説」と言われるほどの影響力を持つとのこと。それができたのは代表の先見性により、HMIデザインの黎明期から10年以上研究開発へ投資し続けてきたからだと伺いました。
ここは、単にモノを作る場所ではありません。業界の常識さえも創り出す、知の探究の最前線なのだと確信させられる取材でした。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい■論理で究めるデザインの奥深さがあります。
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「なぜ、このボタンはここにあるのか」「このアイコンに、文字は必要なのか」。同社の仕事では、一つひとつのデザインに明確な答えがあります。感覚的な「なんとなく」ではなく、心理学や人間工学に基づいた「理論」でデザインを構築していく。その知的な探求に面白さがあります。
たとえば、今や業界の定説となったアイコン設計のセオリー。誰もが知る「ハイビーム」のような“既知の機能”はアイコンのみで。ACC(車間距離維持機能)に支援機能が加わったような“類推可能な新機能”は、既存アイコンに似せつつキーワードを添えて。そして、ドライバーの健康状態を監視するような“全く新しい機能”は、アイコンと説明文をセットで表示する。
このように、機能の認知度に応じて表現を最適化し、ドライバーの認知負荷を極限まで下げる。ほかにも、ドライバーの視線を誘導する3ステップの法則など、用いるロジックは無数にあります。こうした理論を学び、駆使することで自身のデザインが「人命を守る」という価値を持ちます。ただ美しいだけではない、本質的なデザインを追求できる達成感は、他では味わえません。
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「なぜ、このボタンはここにあるのか」「このアイコンに、文字は必要なのか」。同社の仕事では、一つひとつのデザインに明確な答えがあります。感覚的な「なんとなく」ではなく、心理学や人間工学に基づいた「理論」でデザインを構築していく。その知的な探求に面白さがあります。
たとえば、今や業界の定説となったアイコン設計のセオリー。誰もが知る「ハイビーム」のような“既知の機能”はアイコンのみで。ACC(車間距離維持機能)に支援機能が加わったような“類推可能な新機能”は、既存アイコンに似せつつキーワードを添えて。そして、ドライバーの健康状態を監視するような“全く新しい機能”は、アイコンと説明文をセットで表示する。
このように、機能の認知度に応じて表現を最適化し、ドライバーの認知負荷を極限まで下げる。ほかにも、ドライバーの視線を誘導する3ステップの法則など、用いるロジックは無数にあります。こうした理論を学び、駆使することで自身のデザインが「人命を守る」という価値を持ちます。ただ美しいだけではない、本質的なデザインを追求できる達成感は、他では味わえません。
厳しさ■自分の仕事の価値を、実感しにくい環境です。
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プロジェクトは長期にわたり、自身が担当するのは膨大なプロセスの中のほんの一部分です。そのため、自分の仕事が最終的な製品にどう貢献したのか、その成果を直接目にしたり、実感できたりする機会はほとんどありません。
また、お客様から直接「ありがとう」と感謝されることも、完成を共に喜ぶことも少ないといいます。社内においても、個々の成果を褒め称えるより、次の改善点を突き詰める文化。誰かの役に立っているという直接的な手応えや、周囲からの称賛をモチベーションにすることは難しい環境です。
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プロジェクトは長期にわたり、自身が担当するのは膨大なプロセスの中のほんの一部分です。そのため、自分の仕事が最終的な製品にどう貢献したのか、その成果を直接目にしたり、実感できたりする機会はほとんどありません。
また、お客様から直接「ありがとう」と感謝されることも、完成を共に喜ぶことも少ないといいます。社内においても、個々の成果を褒め称えるより、次の改善点を突き詰める文化。誰かの役に立っているという直接的な手応えや、周囲からの称賛をモチベーションにすることは難しい環境です。
この仕事の向き&不向き
向いている人■知的好奇心が強く、探求心のある方
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デザインの背景にある「なぜ」を突き詰める仕事です。長期的な視点でスキルを身につけ、専門家としてキャリアを築きたい方にピッタリの環境。物事の本質を論理的に考えることが好きな方に向いています。
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デザインの背景にある「なぜ」を突き詰める仕事です。長期的な視点でスキルを身につけ、専門家としてキャリアを築きたい方にピッタリの環境。物事の本質を論理的に考えることが好きな方に向いています。
向いていない人■ルールなどを誠実に守れない方
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自動車メーカーの情報や自社のノウハウといった機密情報を扱うため、社員一人ひとりの高い倫理観が重視されます。ルールを守ることや、情報の取り扱いに慎重になれない方は、活躍が難しいかもしれません。
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自動車メーカーの情報や自社のノウハウといった機密情報を扱うため、社員一人ひとりの高い倫理観が重視されます。ルールを守ることや、情報の取り扱いに慎重になれない方は、活躍が難しいかもしれません。




