取材から受けた会社の印象
1949年設立と長い歴史を誇る同会。戦後の食料・生活物資の不足による生活苦に拍車がかかるなか、労働団体など36の団体で結成された「中央物対協」が前身なのだとか。
所属組織・各業界の垣根を越えた連帯を目指す精神は、取材にて「加盟団体の連携を強固に保つことが大切なんです」と語る先輩方にも確かに継承されていると感じます。
そんな同会の活動実績は、奨学金関連にとどまりません。たとえば、生活保護の適用範囲が実質的に縮小された2013~2020年。政府に対して決定の撤回を求めるとともに、生活保護法の改正時には、新たな給付金の提言を行ないました。
ほかにも、借金の返済に困窮する「多重債務者」を生まない社会づくりのため、加盟団体と協力しながら288万筆の署名を集約。全労働者の福祉を追求する団体として、ネットワークを活かした活動を展開する同会なら、今後の日本をつくる取り組みに挑戦できそうです。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい◆全国規模の組織をけん引する誇らしさ。
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全労働者の福祉のために集まる、全国105もの団体をとりまとめている同会。加盟団体には、日本の労働組合全体を束ねている『日本労働組合総連合会(通称「連合」)』や、「ろうきん」の名前で知られる『全国労働金庫協会』、「こくみん共済 coop」である『全国労働者共済生活協同組合連合会』など規模の大きな団体ばかりです。
そんな組織の基盤をつくる一員として、さまざまな行動を起こせることが同会で働く魅力。一定の期間で開催する会議のコーディネーターとして、その時々の議題に合わせてどんな団体に出席を依頼するか決定したり。加盟団体との議論を重ねながら考えた政策を、政府に提出したり……
さらに、今回取材した先輩のなかには、マスコットキャラクター『きょうちゃん』の制作に関わることで同会の新たな歴史をつくった方も。「伝統を守る堅実な雰囲気の組織」という殻を破り、2021年にデザインの公募を実施。イルカのような可愛らしいキャラクターとなり、世間の人々にとって親しみやすいイメージを形成することに寄与しました。
先輩いわく、このような幅広い行動が可能なのは「少数精鋭で一人ひとりの裁量が大きい」という同会だからこそ。自分の行動によって組織をけん引できる職場でしょう。
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全労働者の福祉のために集まる、全国105もの団体をとりまとめている同会。加盟団体には、日本の労働組合全体を束ねている『日本労働組合総連合会(通称「連合」)』や、「ろうきん」の名前で知られる『全国労働金庫協会』、「こくみん共済 coop」である『全国労働者共済生活協同組合連合会』など規模の大きな団体ばかりです。
そんな組織の基盤をつくる一員として、さまざまな行動を起こせることが同会で働く魅力。一定の期間で開催する会議のコーディネーターとして、その時々の議題に合わせてどんな団体に出席を依頼するか決定したり。加盟団体との議論を重ねながら考えた政策を、政府に提出したり……
さらに、今回取材した先輩のなかには、マスコットキャラクター『きょうちゃん』の制作に関わることで同会の新たな歴史をつくった方も。「伝統を守る堅実な雰囲気の組織」という殻を破り、2021年にデザインの公募を実施。イルカのような可愛らしいキャラクターとなり、世間の人々にとって親しみやすいイメージを形成することに寄与しました。
先輩いわく、このような幅広い行動が可能なのは「少数精鋭で一人ひとりの裁量が大きい」という同会だからこそ。自分の行動によって組織をけん引できる職場でしょう。
厳しさ◆短期間で成果が出るわけではないこと。
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労働者の福祉をテーマに、政府への提言を行なっている同会。しかし、あらゆる提言が社会を大きく揺るがすものというわけではないそう。世間からはあまり意識されない仕組みをコツコツ変えていく時期も長いといいます。
また、提言の内容自体も同会だけで考えるのではなく、加盟団体をはじめとする関係各所との会議を何度も重ねながら慎重に突き詰めていくもの。そうしてやっと提言としてまとめられた政策がそのまま聞き入れられるのも、10年に1回ほどなのだとか。大きな成果を次々と出せる仕事ではないため、長期的な目線で社会の改革を目指さなければならない大変さがありそうです。
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労働者の福祉をテーマに、政府への提言を行なっている同会。しかし、あらゆる提言が社会を大きく揺るがすものというわけではないそう。世間からはあまり意識されない仕組みをコツコツ変えていく時期も長いといいます。
また、提言の内容自体も同会だけで考えるのではなく、加盟団体をはじめとする関係各所との会議を何度も重ねながら慎重に突き詰めていくもの。そうしてやっと提言としてまとめられた政策がそのまま聞き入れられるのも、10年に1回ほどなのだとか。大きな成果を次々と出せる仕事ではないため、長期的な目線で社会の改革を目指さなければならない大変さがありそうです。
この仕事の向き&不向き
向いている人◆自分から行動を起こせる方
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さまざまな社会課題の解決に向けて、自ら情報を収集し、各団体とネットワークを構築しながら運動を広げていくこのポジション。「自分の考えを周囲に発信するのが得意」「まわりを巻き込みながら行動を起こすのが好き」といった方なら、社会改革をけん引する活躍のチャンスもつかみやすいでしょう。
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さまざまな社会課題の解決に向けて、自ら情報を収集し、各団体とネットワークを構築しながら運動を広げていくこのポジション。「自分の考えを周囲に発信するのが得意」「まわりを巻き込みながら行動を起こすのが好き」といった方なら、社会改革をけん引する活躍のチャンスもつかみやすいでしょう。
向いていない人◆学ぶ意欲を持てない方
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各種政策を提言するにあたり、「現在の奨学金制度はどのようになっているのか」「生活困窮者に向けた制度はどんな課題がありそうか」など幅広い知識を吸収し続ける姿勢が不可欠。社会の仕組みや課題について理解を深める努力ができない方は、活躍が難しい環境かもしれません。
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各種政策を提言するにあたり、「現在の奨学金制度はどのようになっているのか」「生活困窮者に向けた制度はどんな課題がありそうか」など幅広い知識を吸収し続ける姿勢が不可欠。社会の仕組みや課題について理解を深める努力ができない方は、活躍が難しい環境かもしれません。