取材から受けた会社の印象
今年で創業74年を迎える同社。ECショップなどで扱っている化粧品、食品や衛生用品などの生活必需品、自動車関係など、多岐にわたる分野のパッケージを製造しています。
しかし、歴史あると言っても、伝統だけを重んじるような会社ではありません。遊び心のある取り組みをしているのも、同社の特徴。例えば、ある有名な食品メーカーと協業して非売品のインスタントカレーを作ったこともあるそう。もちろんパッケージは同社がデザイン・印刷したもので、店頭に並ばないのはもったいないほどのデザインでした。
こうした斬新なチャレンジは、会社の安定にもつながっています。デザイン性の高い特殊なパッケージの加工に対応できることから、単価の高い仕事が集まっているのです。ちなみに、社内では上長にも冗談を言えるほど社員間の仲が良いのだとか。仕事でミスをしても怒らず、次に繋げようという雰囲気があるそうです。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがいコンビニやスーパー、ドラッグストアなどの商品棚に、あなたが手がけた箱が並びます。日本有数のテーマパークのお土産や商品POPとしても使われているため、遊びに行った際に目にすることもあるそうです。製函を担当するオペレーターの方は「友達と買い物に行った時に自分が関わった商品を見つけて、思わず “コレ、俺が作ったんだよ!”と自慢してしまったこともあります」ともおっしゃっていました。多くの人が手に取る商品を手がけられるので、仕事にも誇りを持って取り組めるそうです。
厳しさ印刷部門では色の判断、製函部門では箱を貼り合わせる加工が難しく、そのつど調整を行なう必要があります。このような調整は、長年の経験や感覚、その方のセンスも重要となり、マニュアル通りにいかないことが多い作業です。皆さん「なかなか思い通りにいかない」という経験を経て、一人前になっていくのだそうです。
この仕事の向き&不向き
向いている人創業以来ずっと賞与を支給し続けるなど、安定基盤のある同社。メディアで話題になったマスク等、生活必需品のパッケージも手がけているため、「安定企業で長く働きたい方」にぴったりです。また、コンビニやスーパーで自分の手がけたパッケージを見かけることもあるため、「多くの人の目に触れるものを扱いたい」という方にも向いています。
向いていない人同じ作業を繰り返して、1日にいくつかの箱の製造を行ないます。「コツコツと同じことを繰り返すことが苦手」という方には、オススメできません。