取材から受けた会社の印象
「まさか20年も勤めるとは思ってもいませんでした」とお話しいただいたのは、サービス課のスタッフとして活躍されている小林さん。前職は、電子部品会社や建設会社の事務などを行なっていました。当時、育児と仕事の両立に悩んでおり、自分のライフスタイルに合わせて働き方を変えたいと思っていたそうです。実際に同社に転職をすると、急な残業がないため、仕事とプライベートの時間をしっかりと区切ることができるようになったそうです。こうした働き方が実現できるためか、一緒に働くスタッフの中には、ライフステージが変わっても長く勤める社員が多いそうです。
また、葬祭業界は、おおよそ1兆5000億円の巨大な市場規模を持っていると言われています。日本は火葬が通例的であり、高齢化社会が進んでいることもあって、この業界の必要性は年々高まっていると言えるでしょう。同社が手掛ける仕事は、そんな社会的な意義を有しています。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい故人様と最後のお別れを告げる大切なご葬儀などを接客という形で支えていく仕事です。一つひとつの業務をしっかりと行ない、ご遺族様に寄り添った対応を心がける。当たり前のことのように思われますが、それだけでご遺族様は大変喜ばれます。無事にご葬儀を終えた後、「良い葬儀を執り行なっていただき、本当にありがとうございます」と深い感謝の言葉をいただけることも珍しくないとのことでした。「人の役に立っている」という実感を得ることができるでしょう。
厳しさ忙しい日だと、ひとつのお部屋で5回入れ替えを行ない、施設全体で20組ほどのお客様対応を行なうこともあるそうです。チームでご案内や待合室の片付けなどを行なうものの、やはり体力的に大変な面もあると言います。また、1組あたりの利用時間に決まりはあるものの、故人様との別れを惜しみもう少しそばにいたいと考えるご遺族様も少なくありません。その際は対応に配慮が求められるでしょう。
この仕事の向き&不向き
向いている人スタッフの一人として施設全体の運営のことも考えつつ、ご遺族様に寄り添ったサービスが大切です。ご遺族様の立場に立った思いやりのある行動を取れる方が向いていると思います。
向いていない人サービススタッフのお仕事はチームで対応していきます。お互いに助け合いながら仕事を進めることが大切になりますので、チームワークを大切にできない人や協調性のない人には向いていません。