ホテル運営を通じて、離島を活性化させる第一人者に。 | 転職・求人情報なら、【エンジャパン】のエン転職

総支配人

磯部竜　様

2015年4月、星野リゾート・マネジメントへ新卒入社。星野リゾートを牽引する星野佳路氏のドキュメンタリー番組に感銘を受けたのが、志望のきっかけとなった。『界日光』、『界鬼怒川』、『界阿蘇』を経て、2023年12月に『星のや竹富島』へ。立候補制度を活用し、若くして総支配人に就任。竹富島移住後はカメラを始め、島ならではの自然・文化を日々勉強中。

我が社の現状と今後の展開

私自身、島に移住してまだ数ヶ月ですが、竹富島の自然と文化を守るために使命感をもっています。というのもここ数年、島にも人口減少の波が押し寄せてきているからです。

例えば竹富島は伝統的な祭礼行事が数多くあるのですが、後継者不足により存続の危機にあります。一方、観光客も訪れはするものの、石垣島経由の日帰り客が中心で、なかなか経済が活況にならないという課題も抱えていました。そんな状況下、2012年に『星のや竹富島』を開業したわけです。

我々の使命は、島を維持することと島の経済発展の両立です。ここ数年、『星のや竹富島』にも新卒社員が複数名配属となりました。私は若者が島の歴史を学び、伝承し、継承していくことが島の存続に不可欠と考えており、若い発想と知恵で観光客の増加、さらには長期滞在を実現したいという理想を描いています。「ホテルの力で離島を活性化させる第一人者に」というビジョンを、必ずや達成したいですね。

仕事をする上で大切にしていること

竹富島での価値創造と経済活動の両輪をバランスよく回すためには、「ホテルスタッフの連携」と「島民への理解」がカギを握ると考えています。

まずホテルスタッフの連携についてですが、組織運営において大切なことは“個性の集合体”をつくることだと考えています。互いに異なる意見を出し合える風土を早期に醸成し、島に還元していきたいですね。

もう一つが、島民への理解です。竹富島の島民は、価値観も時間軸も本土とは異なります。開業当初は我々の考えになかなか理解いただけず、お互いの間に距離がありました。そんな中でも、取引業者さん、アクティビティ事業をやられている方々、祭事を取り仕切る方々など、多方面の方々と地道に話し合いを重ね、少しずつ相互理解が実現しつつあります。島民の方々が大切にしていることと我々のビジョンを共有し合いながら、竹富島の価値を創造し、経済発展につなげていきたいですね。

今回入社される方に期待すること

何より大切になるのは、竹富島の文化を“理解”することです。島民の方々とコミュニケーションを取ることに重きを置くのもいいですし、そうではない手段で理解促進に努めるのもいい。ご自身の個性をいかし、自分なりのやり方で竹富島を好きになっていただきたいですね。

そのうえで、島にとって最適なプランを立て、実行に移していくような仕事ぶりを期待したいです。『星のや竹富島』は、単に星野リゾートの利益を追求するために開業したわけではなく、島の持続的発展に寄与するために立ち上げたホテルです。そうした社会的意義に共感いただき、これまでのご経験を存分にいかしていただけたらと思っています。