取材から受けた会社の印象
1911年に創業した同社は現在、全国で85店舗のホテルを運営。昨今の社会情勢でも経営は安定しているそうで、なんと「10期連続黒字経営」となっているそうです。取材ではその理由について、詳しく伺いました。
大きな理由のひとつが、競合の少なさだそう。同社が運営する『HOTEL AZ』は、長期出張の工事会社や合宿を行なうスポーツチームがメインターゲット。団体で長期宿泊がしやすいよう「365日同価格・どの部屋でも1泊5280円」「マイクロバス可の駐車場付き」「朝食バイキング無料」などのサービスも整えていると言います。
こうした特徴的な客層とサービスにより、ライバルがほぼいないそう。また、お客様にとっても希少な宿泊施設のため、口コミだけで安定した集客ができ、プロモーションはほぼしたことがないのだとか。観光に比べて安定した利用が見込まれる分、経営基盤は盤石と言えるのではないでしょうか。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい工事会社の出張による3ヵ月以上の滞在、実業団や部活動の1週間以上の合宿など。長期間にわたって宿泊されるお客様が多いため、自然と顔なじみになるそうです。長期滞在の場合は、金曜に一度チェックアウトしてから翌週月曜に再びチェックインして…となるため、受付で対応する機会も増えます。親しくなるうちに「おかえりなさい」「ただいま!」と我が家のような会話が飛び交うことも。お客様は気さくな方が多いため、そうした場面が多くあるでしょう。
厳しさリピーターのお客様の割合が高いため、ホテルの利用に慣れている場合が多いそう。そのため、依頼や質問にテキパキ答えなければ、信頼されづらくなったり、急かされたりすることも。500部屋ほどの大規模な店舗もあるため、館内情報を覚えきれなかったり、答えるまでに焦ったりする場面があるかもしれません。
この仕事の向き&不向き
向いている人長期間での出張やスポーツチームの合宿などの利用が多いため、家と変わらず不便なく過ごせるようにすることが大切です。そのため「ムダなく、テキパキ対応する接客スタイルが良い」「効率の良さを考えることが好き」といった方に向いています。
向いていない人非日常的な空間の演出やかしこまった対応はあまり求められないため、「ラグジュアリー感のあるホテルで働きたい」「特別なおもてなしをしたい」という方には向かないでしょう。