取材から受けた会社の印象
今回の取材で驚いたのが、同社の安定性・成長性です。4月には「鮨 botan」が新たに開店し、今秋にはフグ専門店のオープンも控えているとのこと。また、6月にはセントラルキッチンを新たに導入するのだそうです。ではなぜ、同社はこれほど新規出店や設備投資をできるのでしょうか?
その理由を伺うと、「グループの強固なバックボーンがあるおかげです」とのお答え。なんでも同社は、飲食ビルをはじめとした不動産賃貸・開発事業を手掛ける「KSMホールディングス」のグループ企業。異なる事業の柱があるため、安定した経営基盤を築けているのだそうです。さらに同社自身も黒字経営を達成。昨今の社会情勢の影響で飲食業界全体が厳しい中でも、給与カットは一切しなかったのだとか。安定経営を続ける同社なら、好きな飲食の仕事をずっと続けていけそうだと感じました。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい産地直送の新鮮なネタを、その場で握ってお出ししたり。こだわりの地鶏をカウンターの前で、豪快に炭火焼にしたり。料理の魅力や素材の特徴、美味しい食べ方を説明したり。お客様と触れ合う機会が非常に多く、美味しそうに食べる様子をその場で見ることができます。さらに同社が運営するのは、すべて自社オリジナルブランドの飲食店。メニューやサービスなどは、スタッフみんなでアイデアを出しながらより良く改善していくことができます。自分の意見が採用され、お客様の満足度に繋がった時には、大きな達成感を味わうことができるでしょう。
厳しさ各店舗に大きな裁量があるため、主体的に取り組むことが大切です。特に同社は、新規出店も積極的に進めていく考えがあるため、新店舗の立ち上げに携わる可能性もあります。全くゼロからの挑戦になるので、時には想定外のトラブルが発生するかもしれません。その際には、みんなで解決策を考えながら、自分たちの手で困難を乗り越え、道なき道を切り拓いていくことが求められます。「本部の指示通りこなしていたい」といったマニュアル志向の方だと、実際の業務とのギャップに戸惑うかもしれません。
この仕事の向き&不向き
向いている人同社の店舗はライブ感を大切にしており、調理の様子を見ることができるカウンター席を多めに設けています。今回入社する方も、お客様と会話しながら調理を行ない、作った料理をその場でお出しするなど、調理と接客のどちらも楽しめるのだそうです。「お客様との会話を楽しみたい方」「活気ある対応ができる方」にピッタリです。
向いていない人全ての店舗がカウンター式になるので、常にお客様に見られながら仕事をすることになります。そのため、身だしなみには人一倍気を遣う必要があるとのこと。「清潔感のある格好を心がけられない方」には向いていないでしょう。