取材から受けた会社の印象
昨年度も売上アップと順調に業績を伸ばしている同社。取材では業績好調の背景に迫りました。顧客となるメーカーのニーズは旺盛らしく、新商品開発に伴う設備投資に加え、業務効率化や製造社員の負担軽減を目的とした製造工程の自動化ニーズなどがあるようです。とはいえ、競合他社がある中でなぜ同社が選ばれるのでしょうか。踏み込んだ質問をしてみると、見えてきたのは同社の強みでした。たとえば、食品や医薬品などは異物混入が起これば大きな消費者被害につながる商品。そのため、導入実績の豊富な企業が指示される傾向にあるらしく、30年にわたって多くの実績を積み重ねてきた同社は安心して任せられる存在になっているそうです。加えて、自社製品のみを扱う企業が多い中、同社では他社製品を組み合わせた提案も可能。装置のカスタマイズまで行ない、ニーズに合う装置・ラインをつくり上げています。取材を通じ、安定成長の背景を知ることができました。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがいたとえ同じクライアントでも、案件が違えば提案内容も変わってきます。新商品をつくる設備といっても、必要な装置のスペックはケースバイケース。粉末のサイズや生産量などに応じた提案をしていきます。これは、業務効率化を叶える提案でも同じこと。製造ラインが違えば、設備内容や製造社員の人員配置なども変わってきます。1つとして同じ提案がないだけに、型にはまった提案とは無縁。考えを巡らせ、クライアントの課題を解決していく面白さがあります。
厳しさ並行して動いている案件は常時20件ほど。納品までに行なうことはたくさんあり、案件ごとに装置の仕様決定や見積もり作成、フローチャートの作成、試作品のテストなど多くのステップを踏まなければなりません。クライアントから見積もりに対する返事はきているか。試作品の製作は予定通り進んでいるか。こうした確認やそれに伴う連絡・調整作業を営業活動と並行して行ないます。常にマルチタスクの状態に置かれる仕事といえるでしょう。
この仕事の向き&不向き
向いている人さまざまな分野の商品に関わるため、モノづくりに興味がある方に向いています。生産する商品やニーズに合わせた提案が必要になりますので、幅広い提案ができる仕事をしたい方にもおすすめです。クライアントの要望に対し、きめ細かく応えていくやりがいが味わえます。
向いていない人受注までに10回ほど打ち合わせを重ねるなど、足の長い営業活動を行ないます。商談時に即決となるケースはほぼないため、顧客にじっくり向き合う仕事が苦になる方には向きません。技術者との連携も必要ですので、チームワークが苦手な方も不向きです。