取材から受けた会社の印象
50年以上の歴史を持つ老舗メーカーとして、安定経営を続けてきた同社。事業のポイントを伺うと「取引先を分散させて、リスクヘッジをしている」というお話が。同社が製造した部品は、食品・農業・自動車・印刷をはじめとする、さまざまな業界で用いられています。そのため一部の業界が低迷しても、他の業界からは安定的に依頼が寄せられるそう。また、全国に販売代理店を持っているため、エリアごとに売上の変動があっても影響が少なく済みます。さらに「国内に工場を持っている点も強み」とのこと。競合企業は、海外工場がメインのところも多い中、ここは国内に自社工場を2拠点構えています。そのためお客様の要望にあわせて、スピーディーな製造を可能とし、信頼につなげているそう。実際に、リーマンショック発生時は売上が一時的に落ち込んだものの、それ以降の年はずっと増収増益を続けています。腰を据えて働くにはもってこいの職場といえるでしょう。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい出荷スタッフは商品の品質を守る最後の砦。同社はお客様のもとに高品質な商品を届けることを大切にしているからこそ、丁寧な対応を褒められる機会が多くあります。例えば、傷がある商品に気づいたら製造部門に取り替えを依頼したり、箱が凹んでしまわないよう緩衝材を多めに入れたり。「キッチリと梱包されていて、中身もキレイで驚いた」といった理由から、他社に発注していた製品も、同社に全て任せてもらえたというエピソードも多くあります。製品が届いたお客様の感想は、営業が定期的に共有してくれるので、励みになるとのことでした。
厳しさ製品である歯車は、加工時にどうしても油汚れなどが付いてしまいます。品質に問題はありませんが、お客様には気持ち良く受け取っていただきたいもの。だから、出荷前の洗浄には、特にこだわっているといいます。作業自体は、布を使って汚れを拭き取るというシンプルなものですが、だからこそ決して手を抜くわけにはいきません。洗浄が甘い製品がお客様の手に渡ってしまえば、心象は悪くなり、最悪の場合、取引にも影響がでてしまいます。製品の細部にまで気を配りつつ、16時の出荷に間に合うようテキパキと取り組まなければなりません。集中力が求められるので、その点は覚悟が必要です。
この仕事の向き&不向き
向いている人50年以上続く老舗企業で、シンプルワークに取り組めます。腰を据えてコツコツと活躍したい方にピッタリな環境です。また、先輩社員や配送会社のスタッフと連携して取り組むので、人と接することが好きな方に向いているでしょう。
向いていない人製品の種類やお客様の要望にあわせて、梱包のやり方を変えることもあります。大雑把な方、ホスピタリティ精神を持って取り組めない方には向かないでしょう。