取材から受けた会社の印象
“シボ加工”と聞いて、すぐにどのようなものかイメージできる方は少ないのではないでしょうか。普段から目にしていたにも関わらず、取材担当者も名前までは知りませんでした。しかし、意識してみると身の回りのさまざまなものに使用されていることに気づきます。同社がシボ加工を手がけはじめたのは、1905年。以来112年もの間、パイオニアとして活躍の場を広げてこられたそう。この技術、もともとは印刷の分野で使用されていたエッチング技術が派生したもの。創業当時は、軍隊向けの機密文書の印刷にも携わっていたのだとか。そこから時代を経て、今ではシボ加工を提供する事業やプリント配線事業を手がけていらっしゃるとのことです。同社が100年以上も前から手掛けてこられた技術。今後も多くの企業から求められることでしょう。世界中から引く手あまたの技術者になることも夢ではありません。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい世界の名だたる車種に当社の技術は利用されています。世界中で走っている自動車に自分の技術が活きていると思うと、誇りをもって仕事ができるのではないでしょうか。手がけた加工を目にしたときには、思わずにやけてしまうこともあるのだとか。お子さんに「パパがつくったんだよ」と教えてあげられるのも、喜びの一つだとのお話でした。
厳しさ手がけるのは、お客さまから預かった“金型”の加工。つまり材料はお客さまのモノです。お預かりする金型は、数千万円するものもあるとのこと。失敗は許されないというプレッシャーを感じるかもしれません。
この仕事の向き&不向き
向いている人金型表面に模様をつけるために必要な特殊技術をイチから身につけられる同社。「一生ものの技術を身につけたい方」「モノづくりを仕事にしたい方」が向いています。
向いていない人同社は品質の高い製品づくりにこだわっていらっしゃいます。だからこそ、技術を磨いた職人の方が手作業でシボ加工を行なうのです。「質より量を重視する方」は向いていません。