取材から受けた会社の印象
元々ブライダル関連の事業を展開していた同社が、なぜ旅館をオープンすることになったのでしょうか。そのきっかけを代表の吉田様は「ブライダルでお客様にサービスするのは一生に一度の数時間。旅館なら1日かけてサービスできるし、何度も来てもらえます。そんな話を社員に“やりたいよね~”と言ってみたら、みんなが“いいね!”と同調してくれたので始めることにしたんです」と教えてくれました。意外にもプレゼンなどをすることなく、日常会話の延長で決まったのだとか。
また、6月には社員さんたちと料亭で提供するお米の田植えをしたそうですが、その際もワイワイ楽しい時間だったと言います。吉田様は「トラクターを使ったら、若い社員に“下手くそやん”って馬鹿にされちゃって(笑)」と嬉しそうに話していたのが印象的でした。20代の女性や40代の男性もいる同社ですが、上下関係の壁がなく気を遣わずに話せる空気感が素敵だと感じました。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい調理だけでなく「日常生活でたまった疲れやストレスを空っぽにする」というコンセプトを具現化するために、どのような素材を使い、どのように素材を活かしていくのかを考えるところから携われます。自分のアイデアが採用され、お客様に喜んでいただけた時は何よりも嬉しい瞬間になるでしょう。メニューは固定ではないので、幅広い調理技術も身につきます。
厳しさ大切なのは、あくまでもお客様に喜んでいただくこと。調理だけをすればよいのではなく、お客様との接し方などにも気を配る必要があります。スタッフ一丸となって最高のサービスを提供するために、キッチンスタッフの方もホールスタッフの研修を受けていただくことを検討しているそうです。
この仕事の向き&不向き
向いている人オープニングスタッフとして、新しい料亭をゼロから築き上げていくことになります。積極的に意見を発信し、自分のアイデアを活かした仕事がしたい方に向いている環境です。
向いていない人提供するメニューは固定されているわけではなく、季節や状況に応じて仕入れられる食材を考慮しながら柔軟に対応しなければなりません。マニュアル通りの仕事がしたい方には不向きな環境と言えるでしょう。