取材から受けた会社の印象
医薬品商社『スズケン』のグループ会社として物流を担うのが同社です。スズケンから自ずと依頼が寄せられる一方、スズケンの業績に左右されます。安定性はどうなのでしょうか。
医薬品商社の競合は複数存在します。扱う商品も大きく変わらないため、価格勝負になることが少なくありません。ただ、その点に物流まで担えるスズケングループの強みがあるのだとか。医薬品が患者様に届くまでの物流を一貫して請け負い、コストを抑えられるのです。各メーカーから集約した医薬品を医療機関や薬局へ提供するところまで、同社が中心となって物流を担っています。
人の命にかかわる医薬品は、輸送・保管で厳密な品質管理が不可欠。国が定めた基準を満たさなければ手がけられず、物流企業でも容易に参入できません。他社に類をみない一貫体制のスズケングループの同社なら、安定経営を保っていくことでしょう。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい扱うのは、大手メーカーの医薬品。知名度の高い医薬品が多くあるそうです。そんな医薬品は、倉庫作業スタッフによって出荷された後、薬局・薬店などの店頭に並ぶことになります。自分が入出荷業務に携わった商品を、何気なく入った薬局・薬店などで目にすることは日常的にあるといいます。
厳しさ商品の入出荷でトラックが頻繁に出入りするため、倉庫の扉は朝から夕方まで開けっ放しとなっています。扇風機などを設けますが、外の気温とほぼ同じ室温になるとのこと。夏の時期に30度を超える日や、冬の時期に0度近くまで下がる日は少なくありません。季節の影響を受けやすい環境の中で入出荷業務に対応します。主に13時から17時の午後4時間は出荷業務。伝票通りにピックアップした医薬品を段ボールにまとめ、パレットに積んでフォークリフトを運転して指定場所に運びます。その作業時間の大半を占めるのが、パレットに積む作業。地面に置かれた約10kgの段ボールをかがんで持ち上げ、パレットに積んでいきます。特に夏と冬の時期は、暑さや寒さで余計に体力が奪われ、足腰にかかる負担が大きいそうです。
この仕事の向き&不向き
向いている人年間休日124日に加え、年10日以上の有休を取得する社員が多くいるそうです。また残業は月平均5~10時間以内と少なめ。働きやすい環境を求めている方にオススメです。
向いていない人入出荷の商品に間違いがないよう、2人1組で伝票を読み合わせて確認していきます。チームワークが大切となるため、1人で黙々と作業したい方には向かないでしょう。