取材から受けた会社の印象
配送スタッフの仕事は、一般的に長く働くことが難しいと言われます。しかし同社では5年、10年と働く社員が多く、勤続20年という方もいます。長く働ける秘訣をスタッフに伺ったところ「終業時間が決まっているから」というのが多い答えでした。
インタビューをした配送スタッフの方も、交響楽団に所属し、楽団員に教える立場にあるそうです。16時30分終業で残業がほとんどない同社だから、18時からの練習に遅れることなく参加できています。他の社員の方々も、家でゆっくり過ごすにしても、用事を入れるにしても、プライベートが始まる時間が予め決まっているので、予定を立てやすいと言います。アミューズメント施設を回るから、日々の仕事の終わる時間が大きく変わらない。そんな平日のプライベートも計画的に過ごせるからか、社員の方の表情はイキイキとしていました。会社の雰囲気も和やかで、将来を見据えて働ける環境だと感じる取材でした。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい毎日同じ店舗を回り、行く先々で担当の方と挨拶を交わす配送スタッフです。「こんにちは」「今日もよろしくお願いします」といった会話から始まる仕事のため、お客様との距離は次第に縮まり、談笑もするようになります。「新店舗を出すことになったから、そこの納品・集金もお願いできますか」とお客様から言ってもらったことのあるスタッフは、一人や二人ではありません。人と人のあたたかい関係性を感じられる配送の仕事です。
厳しさアミューズメント施設の景品を一括で引き受け、集金の金額も高くなります。出発前に納品数・集金額は予め知らされており、依頼内容との誤差がないかを訪問時や帰社後に入念にチェック。景品の納品個数を間違えるとお客様の営業に支障が出ますし、お金の差異は翌日に持ち越すことのできない繊細なもの。扱うモノがモノだけに、慎重さが求められます。勤務中は常に気持ちを張っているので、精神的な疲労感があるでしょう。
この仕事の向き&不向き
向いている人決まった時間までに、毎日同じ店舗を回り終える仕事です。着実に景品納品・集金をこなすことが、お客様との信頼関係につながります。決められた業務をコツコツと続けることが得意な方にピッタリです。
向いていない人納品・集金時にお客様と会話を交わします。これは配送内容を確認するために、重要な業務。コミュニケーションを大事にする仕事に抵抗がある方には向いていないかもしれません。