取材から受けた会社の印象
社員のスキルアップや人材育成に注力しているという同社。東京・名古屋・大阪にはAutodesk社認定の研修センターがあり、CADBIM講習を毎月実施しているのだそうです。実際に、施工管理やCADオペレーターから転職し設計職としてキャリアを積んでいる社員が多いのだとか。同業から転職してきた社員からも「幅広い案件に携わるチャンスがあり、自らの成長に繋がる」という声が多いとのことです。
技術者ありきの会社であり、技術者への心配りも徹底。取引先に対して、技術者の熟練度に応じた年収を交渉することもあるそうです。建設業界では40代をピークに収入減となる傾向がありますが、同社では50代で年収700万円以上の技術者も珍しくないのだとか。継続的なスキルアップとともに、スキルに見合った年収も確保されるため、直近1年間の社員定着率は9割以上。従業員満足度・調査で3年連続3冠を達成という話も納得できる取材でした。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい伸ばしたい技術、経験したい分野など、自身のキャリアプランに沿って案件を選ぶことができます。希望する現場を担当することでモチベーションを高く持つことができ、望んでいたスキルが身につく実感も得られるでしょう。また、まだまだBIMを扱える会社が少ないこともあり、BIMができるということが評価され、数百億円規模の案件受注に至ることもあるそうです。研修を通してBIMの知識を習得すれば、自身のもつスキルに誇りを感じる場面も数多くあるでしょう。
厳しさ豊富な経験をお持ちでも、まずは小さな案件からお任せすることもあります。すぐにポジションを求める方には厳しい環境と言えるでしょう。また、BIMのスキルを習得するためには、自ら知識を得ていく姿勢が必要です。まだまだ国内で浸透している分野ではないため、ときにはアメリカ版の仕様書を取り寄せて情報を調べる必要があったり、設計者の方に理解してもらうのが難しかったりすることもあるそうです。これから浸透していくであろう分野に携わるからこその大変さはあるかもしれません。
この仕事の向き&不向き
向いている人同社は地場の企業から大手ゼネコンまで3000社以上と取引を行なっています。スキルアップを目指す技術者には難易度の高い案件を任せてもらえるなど、能力や経験だけでなく意欲も重視して案件が割り振られます。そのため、「色々な分野に興味がある方」「意欲的に学習できる方」は、早期に活躍することができそうです。
向いていない人手を挙げれば様々な種類・規模の案件を割り振ってもらうことができますが、「スキルアップしたい」「稼ぎたい」といった目標がない場合、頑張り続けることは難しい環境です。また、上手くいかなかったときにソフトや案件のせいにしてしまうタイプの方は、スキルアップすることは厳しいでしょう。