取材から受けた会社の印象
「黒染め加工」というあまり聞き慣れないこの技術、様々な製品に使用されているのだとか。同社は設立から他社に先駆けて「ある努力」を続けているそう。
それは、黒染め加工の研究と独自の規格づくり。じつは黒染め加工は、1940年代頃からほぼ研究が進んでいません。そのため、当時からある基本の規格をもとに、加工は職人の勘に頼っている部分が大きいというのが現状なのだそう。しかし精密精緻な日本のものづくりにおいて、黒染め加工は欠かせない技術であると考える代表の河合さんは、独自に薬品の濃度によるコントロール方法などを研究。同社独自の規格を確立しているのだそうです。ムラのない美しい仕上がりは、多くのリピート受注が証明しているとおり。日々研究と語る河合さんの姿勢からは、技術にかける熱意が伝わってきました。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい大手メーカーの顔となる部分に使用される製品も多く扱います。細部にまでこだわって美しく仕上げることで、納品時に「やっぱりヤマヨさんじゃないと!」という声をいただくこともしばしば。お客さまからの感謝や喜びの反応をダイレクトに感じられます。
厳しさ強いアルカリ性の液体を使用するため、肌に付着するとやけどのような跡が残る場合も。また油を使う工程での汚れも避けられません。長袖の作業着を着用しますが、暑い夏場は仕事が終わるころには汗でびっしょりという日もあります。
この仕事の向き&不向き
向いている人作業の工程は製品ごとに決まっているため、「決められたことをコツコツと正確に行なえる方」に向いています。大雑把ではなく、細かな所まで気を配れるタイプの方であれば、お客様の製品を混在させないように管理できたり、薬品を正しく扱えたりするので、早期にご活躍いただけます。また、少数精鋭の組織なので、「誠実な対応が出来る方」が歓迎されるでしょう。
向いていない人基本的には黙々と作業に集中できる仕事ですが、お客様が直接いらっしゃったり、納品でお客様先を訪問することも少なくありません。極端にコミュニケーションが苦手な方だと不向きです。また、改善提案などがあれば、みんなで考える風土が根付いています。「自分の意見を伝えることが苦手な方」には向いていません。