取材から受けた会社の印象
未経験から本当に活躍できるのか取材で尋ねてみたところ、安心して接客できる環境が整っていることが分かりました。
そのひとつが、お客様情報を共有する仕組み。同社には“顧客カルテ”と呼ばれるものがあり、お客様に関する情報がまとめられています。販売スタッフは自由に見ることができるため、接客したことがなくてもお客様への理解を深めることが可能です。また、“顧客カルテ”がなくても、よく来店するお客様についてはできる限りの情報を共有しているといいます。半数以上がリピーターのお客様という同社だからこそ、こうした仕組みを整えることができ、いつお客様が来店されても同じような接客ができるのです。
「人見知りを直したい!」と同社への入社を決めたある販売スタッフの方も、徐々に自らお客様に話しかけることができるようになったといいます。みんなでフォローし合う同社なら、未経験から安心して始められそうだと思いました。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがいお客様のことを考えて提案し、喜んでもらえること。販売スタッフにとって、それが何よりのやりがいだといいます。たとえば、社交ダンスで使えるスカートを探していたお客様。特にこだわりがない様子だったため、販売スタッフが「柄やツヤ感があり、ふわりと広がるフレアスカートが良いですよ」と提案したところ、「これにします。いろいろ一緒に探してくれてありがとうございました!」と。そのほか、母親にプレゼントするトップスを探していたお客様。「この柄スカートに合わせるトップスを探していて…」と写真を見せてくれたため、柄に入ってる紫と似たような紫のトップスを提案したところ、「私ひとりじゃ、この色を選べませんでした。ありがとうございます!」と。にこやかな表情のまま店舗を後にするお客様を見ると、嬉しい気持ちになるでしょう。
厳しさトレンドや「今季はこの商品がオススメ」というものがあったとしても、お客様の感性や好みは人それぞれです。相手の意見を尊重しつつ、さりげなくトレンドを提案していく難しさがあります。良かれと思ってお伝えしたことでも、お客様によっては「無理やり売り込まれている」という印象を持ってしまうことも。一度でもイヤな思いをしてしまうと、お客様の足は店舗から遠のいてしまいます。そのため、自分の接客が店舗やブランドのイメージに直結しているといえるでしょう。ただ流行りについて学ぶだけではなく、どうやって相手にオススメするか、どんな伝え方をすれば自分の提案に耳を傾けてもらえるか、などのノウハウも学んでいかなければ活躍できません。
この仕事の向き&不向き
向いている人ノルマを気にせず、お客様のニーズをヒアリングしたうえで、アイテムや着こなしについてアドバイスをしていくことができます。そのため、ちょっとした心づかいができるタイプの方、相手の話にしっかり耳を傾けられる方にピッタリです。
向いていない人同社では、お客様の満足を第一に考えており、お客様のご要望にとことん向き合う姿勢が求められます。そのため、自分の売上や数字だけにこだわってしまう方には向いていないでしょう。