取材から受けた会社の印象
実は同社の創業者である井上貞治郎は段ボールの名づけ親。国内で先駆けて段ボールの事業化に着手し、段のついたボール紙という意味で、語呂も良く覚えやすいとして「段ボール」と命名したのが始まりだそうです。
そんな歴史を持つ同社は、創業から100年以上経った今も、業界トップクラスの地位を維持しているというから驚きます。その要因はイノベーションを続ける攻めの姿勢。たとえば、従来の「段ボール=運ぶもの」という考えではなく、開封・陳列作業を容易にした製品を開発。作業効率を高め、人手不足対策に貢献する製品です。さらに最も印象に残ったのがデジタル印刷。段ボールをそのまま販促ツールにするという斬新な発想で、高度な印刷技術により段ボールをパッケージ化。段ボールごと売り場に置くだけで商品棚が完成します。このように伝統を守りながら、時代に合わせた革新を続ける同社なら、今後の100年も安泰ではないかと感じた取材でした。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがいお客様の要望以上の製品を提案して、喜んでいただけた時が最高にやりがいを感じる瞬間なのだとか。たとえば、とある食品メーカーさんに「強度はそのままに、箱詰め時の作業負担を大幅に軽減する段ボールがありまして…」と提案したケースのこと。実際に使ってみていただいた後「かなり作業効率が上がったよ!」とご連絡をいただけた時は、自分の提案が顧客の企業に貢献できたと実感し、大きな喜びを感じたといいます。
また、もともと段ボールのニーズがあり訪問した企業のケース。課題をじっくりヒアリングしたところ、本質的な解決のためには包装機械の導入がベストだと考えた営業。最初は半信半疑だったお客様に対して、資料などを作って1~2ヶ月かけて説明を続けた結果、見事受注。「〇〇さんのおかげでコストが下がったよ!本当にありがとう」との言葉をいただけたのだとか。営業冥利につきる瞬間だと教えてくださいました。
また、もともと段ボールのニーズがあり訪問した企業のケース。課題をじっくりヒアリングしたところ、本質的な解決のためには包装機械の導入がベストだと考えた営業。最初は半信半疑だったお客様に対して、資料などを作って1~2ヶ月かけて説明を続けた結果、見事受注。「〇〇さんのおかげでコストが下がったよ!本当にありがとう」との言葉をいただけたのだとか。営業冥利につきる瞬間だと教えてくださいました。
厳しさお客様それぞれの要望に応じて、製品をカスタマイズするため、営業だけで完結する仕事ではありません。製造部門はもちろん、包装技術部門、デザイン部門、研究開発部門などあらゆる部署の方々を巻き込んで、仕事を進めることが求められます。各部署の方々に快く協力してもらえるようなコミュニケーションが不可欠。筋道を立てて話す、メリットを伝えるようにするなど、伝え方の工夫や気遣いが必要な仕事といえるでしょう。
この仕事の向き&不向き
向いている人お客様はもちろん、社内の人間からも信頼されていないとスムーズに仕事は進みません。約束を守る、挨拶をしっかりするといった誠実で真面目な対応ができる方に向いています。また、ニーズを正確に理解して、お客様の抱える課題を解決していく仕事です。人に喜んでもらうことが好きな方、人のためになりたい方にも向いている仕事と言えるでしょう。
向いていない人1人50社ほどを担当します。同時進行で進める案件が多いため、マルチタスクが苦手な方には不向きでしょう。また、さまざまな部署と協力することが求められる仕事です。問題を1人で抱え込んでしまうタイプの方や人に頼るのが苦手な方には向きません。