取材から受けた会社の印象
取材では、同社に中途入社された中村さん・大野さんからお話をお聞きしました。前職でも営業に携わってきたというおふたりが口をそろえて仰っていたのは、製販が一体となって商品開発をする同社の体制について。営業がお客様の役に立てたという実感が強く得られるのだそうです。
たとえば、お風呂のシャワーの水圧を強くしたいというお困りごとを聞いたときの話。その声を開発部門に伝えたところ、過去に製造した製品のノウハウから、箇所を限定して水圧を調整できる小さなポンプが生み出されました。顧客ニーズにピッタリ沿ったこの製品は、当然ながらお客様に大いに喜ばれたのだそう。ボルト一本から自社で設計する同社の開発力があるからこそ、営業も自信を持って提案ができるのです。「ご用聞き」となるのではなく、お客様の事業を支える責任を持ち、「攻め」の提案をする。この姿勢が同社の成長を支えてきたのだと改めて感じた取材となりました。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい担うのは、ポンプの提案を通して、人が生きていく上で絶対に欠かせない水の供給を支える仕事。一方で、ポンプの複雑な仕組みに精通している人は多くありません。だからこそ、同社の営業の存在は非常に重要で、お客様からもニーズが大きいのです。自社製品の中からお客様のニーズにぴったりなポンプを提案し、無事に建物が完成すると、お客様からは非常に喜ばれるのだとか。中には、予算規模が大きく、提案から受注までに1~2年かかるケースもありますが、時間が長くかかるほど受注時の達成感が湧くのも、この仕事の醍醐味。関わった新築案件の前を通る度に誇らしい気持ちになれるとのことでした。
厳しさ扱う製品は、170品目。その中でも種類は細かく枝分かれし、総数は7600型式にも及びます。カタログを見ながら提案できるとは言え、お客様にお問い合わせを受けた際に、頭の中に商品を思い浮かべ、「この種類のものはいかがですか?」と即座に伝えられるかどうかも、営業として信頼を獲得するための重要なポイント。ポンプの用途や水量、水圧、口径など、細かく複雑な専門知識を一通り覚えるには2年近くかかるのだとか。先輩も同じ道を乗り越えてきており不安な事はアドバイスしてくれますが、それまでは勉強の日々が続く上、お客様からの質問に上手く答えられず、もどかしい思いをしてしまう場面も少なくないと思います。
この仕事の向き&不向き
向いている人業界シェアトップクラスの製品を開発するメーカーで、キャリアを築いていくことができます。「安定基盤を持つ会社で働きたい方」「自社製品に自信を持ってお客様と向き合える仕事がしたい方」に向いています。
向いていない人既存の取引先をまわるルート営業ではありますが、長く同社の製品を使っていただくためには、コミュニケーションをとって提案をしていく必要があります。「仕事に対して受け身な姿勢の方」にはおすすめ出来ません。