取材から受けた会社の印象
業界でも常にトップクラスの利益率を誇る同社。その秘訣は何なのでしょうか。それはまず、経験や勘ではなくデータに基づいた運営をしていること。そして生産段階に応じて農場を分けたり、逆に同一の場所で飼育したりして、飼育環境が常に豚の成長に最適な状態であるようコントロールしていること。また、成長に合わせた給餌の設計やITによる業務の自動化促進、万が一の疾病にも早期に対応可能なシステムの導入など、これまでにない徹底した管理体制が大きな成長の土台になっています。他にも養豚を通じたバイオガス発電や肥料の生成、プラセンタからの化粧品成分抽出など、様々な事業にも力を入れているようです。「日本で一番食べられる豚肉を作ろう」という考えのもと、これだけの強みを打ち立ててきた同社なら、次の目標であるに到達する日もそう遠くないでしょう。いずれ世界と戦える生産性を目指すという同社。今後の成長も楽しみですね。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい同社の強みは業界で見てもかなり先進的な設備を導入できていること。そして、豚舎の状況を数値化して分析できることです。週ごとに分娩率や出荷数、トラブルの有無などがデータ化されます。毎日の違いは微々たるものであっても、一ヶ月、一年単位で見ると改善すべき点が見えてくるでしょう。経験値や勘で動くのではなく、データをもとにした畜産を自分のスキルとして蓄積していける環境です。論理的に筋道立てて仕事が進められるため納得度も高いでしょう。業界内でトップクラスの生産率と利益率を誇る同社で、結果の出せる畜産業を学べることが大きなやりがいと言えそうです。
厳しさ1豚舎あたり3万頭の豚を管理するため、いくら設備が整っているとはいえスピード感を大事にして業務に取り掛からないと仕事は終わりません。「こうしたほうが早くチェックできる」という効率的な動きを工夫していかないと、体力的にも厳しくなってきます。また、設備に大きなトラブルが起きた際は修理業者を呼びますが、それで全て解決とはなりません。たとえば餌の補充に関わる設備が壊れた場合は、業者の到着まで餌を手動で与えることも。適当な対応をすると豚の体調に影響が出てしまい、それらもデータに記録されてしまいます。状況に合わせた柔軟な姿勢が問われる仕事です。
この仕事の向き&不向き
向いている人未経験からスタートする方の場合、初めて関わる畜産の世界は分からないことが多くなるはず。その都度分からないことを周囲に聞いていけるかが、後々の成長に関わってきます。積極的に質問できる方は、仕事の飲み込みが早くなるので向いています。
向いていない人分娩率や出荷数、豚舎内の変化はそれぞれの設備に全てデータとして残ります。効率良く動けるように励んだかどうかまで数字に表れるため、日々の努力は必須。愚直な努力が出来ない方、つい慣れてくると手を抜いてしまいがちな方などは不向きです。