取材から受けた会社の印象
今回の取材でハッとさせられたのは、自転車競技が地域に欠かせない存在であるという発見でした。自転車競技や競馬、競艇などはいわゆる“公営競技”と呼ばれ、競技場の持ち主は国・県・市などの自治体や、公共性の高い特殊な法人です。そして公営競技の利益は、自治体の重要な収益源。地域の福祉や国際的な支援活動など、様々な活動に役立てられているのです。言わば『公共サービス』とも言える、社会に不可欠な存在なんですね。
そんな公営競技業界においても、同社は際立った存在。数億円~数十億円の資金を投入し、老朽化した競技場の建て直しを行なったり、『BMX』など新しい自転車競技の練習場を新設したりと『自転車競技を、誰もが楽しめるスポーツとして広める』という目標のもと、様々な取り組みをしてきました。公共性の高い業界の中で、真剣に自転車競技と向き合っている同社の姿勢に、公営競技の新たな一面を見た取材でした。
この仕事のやりがい&厳しさ
やりがい◆躍動感のある映像や、結果が明白な判定写真を撮れた時
いわゆる“いい画(え)”を撮れた時の嬉しさは、撮影の仕事の醍醐味です。
たとえば競技の判定写真は、選手たちのゴールの瞬間を、シャッターを切り続けることで一枚の写真におさめる特殊な技法を使います。シャッターのタイミング次第では、選手の姿が歪んでしまったり、ボケてしまったりと、着順がわかりづらくなってしまいます。テクニック自体の概要はシンプルですが、そこには追求すべき奥深さがあるのです。
一方で、TV放映用の映像は、躍動感や臨場感を観客や視聴者に伝えることが大事。注目の選手にフォーカスしてみる、順位争いが激しくなってきたら、その場面にズームを入れてみる…などなど、レース展開や選手たちの姿を見ながら、最適な映像をカメラに収めていきます。これを複数台のカメラを遠隔で操作しながら行なうというから驚き。写真も映像も簡単ではありませんが、だからこそ“いい画”が撮れた時の喜びも増すのです。
いわゆる“いい画(え)”を撮れた時の嬉しさは、撮影の仕事の醍醐味です。
たとえば競技の判定写真は、選手たちのゴールの瞬間を、シャッターを切り続けることで一枚の写真におさめる特殊な技法を使います。シャッターのタイミング次第では、選手の姿が歪んでしまったり、ボケてしまったりと、着順がわかりづらくなってしまいます。テクニック自体の概要はシンプルですが、そこには追求すべき奥深さがあるのです。
一方で、TV放映用の映像は、躍動感や臨場感を観客や視聴者に伝えることが大事。注目の選手にフォーカスしてみる、順位争いが激しくなってきたら、その場面にズームを入れてみる…などなど、レース展開や選手たちの姿を見ながら、最適な映像をカメラに収めていきます。これを複数台のカメラを遠隔で操作しながら行なうというから驚き。写真も映像も簡単ではありませんが、だからこそ“いい画”が撮れた時の喜びも増すのです。
厳しさ◆「ミスが許されない」というプレッシャーの大きさ
TV放映用の映像にしても、勝敗の判定写真にしても、失敗してしまったら“やり直しがきかない”というプレッシャーを強く感じるそうです。TV放映は生放送ですし、判定写真はレースの勝敗そのものを決める1枚です。観客はもちろん、選手にとっても勝敗や報酬を決めるものですので、ミスは絶対に許されません。
仮に着順が分からないような写真を撮ってしまったとなれば、判定写真以外の映像や写真からなんとか順位を割り出すことになります。ですが、どうしてもそこには選手・観客双方にとって「納得がいかない」という想いが残ってしまうでしょう。その責任の大きさは、予想以上の重圧だと言います。
TV放映用の映像にしても、勝敗の判定写真にしても、失敗してしまったら“やり直しがきかない”というプレッシャーを強く感じるそうです。TV放映は生放送ですし、判定写真はレースの勝敗そのものを決める1枚です。観客はもちろん、選手にとっても勝敗や報酬を決めるものですので、ミスは絶対に許されません。
仮に着順が分からないような写真を撮ってしまったとなれば、判定写真以外の映像や写真からなんとか順位を割り出すことになります。ですが、どうしてもそこには選手・観客双方にとって「納得がいかない」という想いが残ってしまうでしょう。その責任の大きさは、予想以上の重圧だと言います。
この仕事の向き&不向き
向いている人映像や写真が好きで、撮影を仕事にしたい方にはピッタリ。中でも、大きな反響のある映像や写真を手掛けて見たい方は、やりがいを感じられるでしょう。選手たち、会場の数万人単位の観客たち、TVの向こうの無数の自転車競技ファン…皆さんの運命を決める1枚や、興奮を駆り立てる映像を撮影する仕事だからです。
向いていない人人とのコミュニケーションに抵抗がある方には向いていません。撮影や映像編集の仕事は、様々な方々と連携して進める仕事です。ただ黙々と撮影だけをしていたいと考えていると、思わぬギャップを感じてしまうでしょう。