学校法人文際学園

クラス担任として卒業までの間、学生たちとともに考える時間を共有することは、単に指導役としてではなく、自分自身の人間としての成長も実感できます。本校教育理念のもと、マナーを重視し、自ら考え行動できる人材育成を目標に、教職員一同同じ方向に向かう校風で勤務できます。それは、お互いを高め、期待に応える姿勢を評価しあえる環境につながっていると感じます。時に学生とは、オープンキャンパスに進路相談に来た高校時代から接するので、卒業までの長い間育成にあたることもあります。多くの卒業生が多様な業界で活躍しており、その姿を直接見たり、報告に来てくれるたびに彼らの成長を嬉しく思うと同時に誇りに思います。

個人的な見解も含みますが、学校は現在の在校生のためだけにあるものではないと思っています。これまでの多くの卒業生や、卒業生がお世話になっている社会・企業の皆さん、学校がある周辺地域の皆さんにとっても、私たちは学校としての責任があると思っています。したがって、教師である我々はマナーとモラルに対する意識は大変重要なものです。身だしなみや、適切な態度、勤務姿勢は寧ろ一般の企業より規律に厳しくあるべきと思っていますので、その気持ちは必要だろうと思います。

私はたまたま前職の関係から、多くの学校機関に訪れる機会がありました。特に専門学校では、教師と学生との距離感は様々です。本校を訪れた際、受付の職員、指導に当たっている教員や学生からも気持ちの良い挨拶を受け、教育の成果をその場で感じることができ大変強く印象に残りました。また、自身の体験から語学力の必要性、コミュニケーションの大切さを感じており、その点に力を入れている学校の方針、カリキュラムも魅力でした。今後の社会で活躍できる人材育成に貢献したいと思い転職を考えた際、迷わず本校を目指しました。入校後は自分自身がその姿勢を守る側になりましたが、その指導方針は今後ますます必要になるとも感じています。

人材の育成は、大きな責任を伴います。学生の前に立つ以上、私たち自身も向上に努め、新たなインプットも必要です。目の前に在校生がいる中で、現業の業務と未来をつくることを同時進行する時間をつくるには、それなりの努力が各自に求められます。学校には在校生に対する教育と、新たな学生を募集する役割があります。そのため、原則的な勤務シフトに加え、稀に週末はフレキシブルな出勤が求められることもあります。業務の分担制といった大きな組織に属していた方には、少し働き方に戸惑う部分があるかもしれませんが、業務の本質と目標を考えれば当然のことと思っています。