株式会社ゲオホールディングス

大まかな方針や前提となるルールなどはあるものの、個々の分析や対策などで店舗運営状況は大きく変わるので、店長や社員の力量がダイレクトに数値に表れる。また、古着を扱うリユース部門ではディスプレイを作ったり、提案するアイテムやコーディネートの選定も自由に(好き勝手という意味ではなく売れると思うネタを)決めることが出来るのでセンスが問われるし、買取を含んだ在庫計画や価格設定など考えることが多くて、難しいけれど楽しくてやりがいがある。ただわざわざ「ノウハウを教えてもらう」という機会は少ないため、自らアンテナを張る人と受け身気質の人の差がとても大きい。

キャンペーン期間外の平日であれば希望休が通りやすい。人次第ではあるが、だいたいどの店長もなるべく休み希望を通そうと考慮してくれる。閑散期の8月後半や2月などは連休が貰える場合もある。自分は平日に趣味の休みが欲しいことが多いため、まあまあ働きやすい。

近年はダイバーシティ課も設けられ、それなりに時代の流れに適合していこうとする意志を感じる。引越しを伴う転勤がないエリア社員制度、時短勤務、育休制度もある。店長であっても育児のために時短勤務制度を利用している方もおり、私自身も本社や上司の方から積極的にそういった制度の存在について話されることもある。その裏には今までの女性社員の離職率に対する危機感があり、会社としては今がちょうど転換期なのだろうか、と感じる。

小売業の宿命だが、連休、有給は取りづらい。土日休みは取れないことは無い。例えば事前に相談して隔月に1度程度なら波風がまだ立ちにくいが基本は出勤。キャンペーンと被ると難しくなる。有給は、自分の周りでは病欠や不幸など以外で取得している人を見たことがない。エリアの風土によって取得しやすさに大きな差がある。100パーセントに近い日数を消費しているエリアもあるようだが、そのパターンは稀。有給を表立って拒否されることはないが、何となく取りづらい空気があったり、人手不足で物理的に不可能だったりする。

店舗単位、地区単位の提案はきちんと考えて行えば通るチャンスはあるが、時々古い人間が上にいると「それはうちの地区のやり方じゃないから」というつまらない理由で提案を一蹴されることもある。