英治出版株式会社

本作りから日々の会話、意思決定にいたるまで、「よりよい社会づくりに貢献できるか」を日常的に問い、考え、行動することが英治出版の文化だと思います。また、その文化をベースに組織の多様性や個人の創造性を引き出すために問いかけること、じっくり聴くことを大切にしています。そうした一人ひとりの意識があってこそ、社会に前向きな変化を生める書籍や事業を創り出せるのではないでしょうか。

未経験者でも本づくりをできるように、先輩社員から方法を教えてもらったり、はじめは一緒に企画を進めたりします。相談もしやすい雰囲気です。ただ正解のないなかで決断し進めなくてはいけないことも多く、教えてもらったことをそのまますればいいというわけでもない仕事です（仕事とはそういうものかもしれませんが、自分の前職での経験などと比べても、その要素は強いと思います）。個々が持っているノウハウの共有を促進する取り組みはありますが、これからさらにすすんでいくといいのではないかなと思っています。

この本を出版することで、著者の思いや活動はどう前進するのだろう？社会にどんな変化が生まれるといい？そのためには、本当にすべきことは？会議でも日常でも、そういった問いをよくメンバー間で話し合います。本音と建前のようなものがなく、だいぶ率直に話し合っていることもあり、不本意な仕事や共感できないプロジェクトはありません。そのぶん、自分がしたいことや意見をしっかり持っていること、それを自らまわりに伝え相談すること、自主的に行動することなどは、シビアに求められるように感じます。

上司や同僚からのフィードバックは定例および必要に応じて自由に受けることができます。しかし、定型的なスキルや成果を求めていないため明確な評価基準は設けていません。自己評価および他者評価によって自身の生き方や働き方を問い、日々の仕事に活かす仕組みづくりを今後考えていきたいです。

未経験者でも支えられるよう、入社後の数週間～数ヶ月は基本的な知識・スキルの習得と業務プロセスの理解を目指します。出版業界の全体像や会社のヒストリーについて説明を受け、その後OJTを通じて、書籍編集・デザインソフト（InDesignやIllustrator）の学習、文章校正、注文処理、書店営業など、基本的な業務を一通り体験してもらいます。同僚が進めている企画にサポートとして参画してもらい、企画・編集プロセスをじっくりと学んでもらいます。自分の関心や必要に応じて外部のトレーニング・プログラムを受講することも可能です。