奥村組興業株式会社

事業の強み：
リニューアル工事に関してはすぐに衰退する事業ではないと思う。また、弊社の特徴として、ゼネコンが受注した大きな案件を下請負し、それを50社の協力会社を使って施工していくというスタイルは、売上高や利益率に大きな変動を起こすこともなく、安定してやっていけるシステムだと感じる。急成長するチャンスはそこまでないかもしれないが、緩やかに伸び続けていける会社だと思う。

事業の弱み：
元請けであるゼネコンと一蓮托生な部分があるため、もし大きな事故を起こしたり、何らかのトラブルが発生した時には、ガラリと状況が一変する可能性は常にある。あと、弱みと言えるかどうかはわからないが、業界全体的に人手不足に陥っていることを肌で感じているため、中小企業である弊社は今後は苦労する部分も多いはずだ。

事業展望：
建物が壊されない限り、リニューアル工事は一定の需要を持ち続けるはず。ただ、時が経つにつれて技術は革新され、同業他社との競争は激しくなっていくと予想する。そこで負けないための競争優位性をどこに持つかというのが、大きな課題であり、それさえクリアできれば、この事業は安定性を保ち続けて、100年企業になることも夢ではないと感じる。

入社時の期待と入社後のギャップ：
自分は同業の経験者であったため、仕事内容で大きなギャップを感じたことはなかったが、そこまで大きな会社ではないのに、年間の恒例行事などを派手にやる点に関しては驚いた。また、入社前から説明は受けていたが、思っていた以上に社員のやる気がそのまま給料に反映されている印象で、サボり癖のついていた自分が良い方向に変わるきっかけになった。

成長・キャリア開発：
実務能力次第では任される裁量も大きく、責任の大きな業務に就くことも多いため、やる気さえあればいくらでも成長できる環境にある。また、弊社で一人前の現場代理人になれば、どの会社でも通用するだけのスキルは必ず身につくはずだ。会社も社員の成長を後押しするために、各資格の習得を徹底的にサポートしてくれる制度がある。

働きがい：
個人的な意見ではあるが、弊社の特徴である「実力主義」は、他社で積み上げた経験を活かす上では最適だった気がする。自分の努力と結果が自らに還元されることが、大きなモチベーションとなってここまで働いてきた。また、会社の規模に比べると、大きな案件を受注しすることも多く、そういった現場を最後までやり切った時の達成感は苦労が報われた気持ちになり、それも働きがいのひとつだ。

企業カルチャー・社風：
賀詞交歓会や安全協議会など取引先を招いての行事を大事にするのは会社の特徴だと思う。社員旅行やゴルフコンペなどもコロナ以前は必ず毎年行われていた。人数も少ないため、役員から新入社員まで顔を突き合わせて話す機会が多いのも、仕事のしやすさに繋がっていると思う。自分たちは職人ではなく、あくまで監理する立場であるということもあって、模範となるマナーやモラルを強く求められる社風でもある。

組織体制・コミュニケーション：
社長・専務の下に各部署の部長がいて、その下に実際に現場で働く社員がいるというシンプルな組織体制。人数が多くないため、各社員の仕事や各現場に対して、上司たちの目が行き届いている印象。コロナ以前は社員間で食事をする機会も多く、仕事の悩みを相談する機会も豊富にあった。各現場に出てしまえば、なかなか会う機会もなくなるため、食事などを共にできていたのは貴重な時間だった。

ダイバーシティ・多様性：
弊社も女性社員の活躍を期待しているが、作業員や顧客先含めて、やはり男性が強い業種であるため、そのあたりは遅れていると感じる。今後はどうなるかわからないが、国籍に関しても作業員たちを管理し、施主の対応なども求められるため、日本人だけで構成されている。そのような面での多様性を生かした会社ではないと言える。

勤務時間・休日休暇：
勤務時間は基本的に現場が稼働する8:00から17:00まで。竣工間際はその後にデスクワークとして資料をまとめたりというような残業があるが、仕事がない時に無理に働かされることはない。休日は基本的に日曜と祝日、それに加えて月に一度土曜日が全休日となる。勤務時間と休暇のバランスに関しては、建設業としては平均的な印象。

多様な働き方支援：
現場仕事なためリモートワークはないが、直行直帰がベースになっているため、働き方にストレスはあまりない。ただ、自分の自宅から遠い現場でも、通う必要があるため、都内から離れた場所に住んでいる人には大変な現場を担当することもあるかもしれないが、このご時世で電車通勤をなるべく避けるために、社用車が空いていれば利用することも可能。