旭化成株式会社

事業の強み:
非常に幅広い領域に渡って商品を展開していること。グローバルトップの商材も複数抱えている。故に安定性は非常に高い企業である。

事業の弱み:
過去の遺産を既に消化する段階に入っており、（物によっては）諸外国の追い上げに対応出来ていない。保守的な考え方が根強く、新しいものが生まれる風土でないと感じることがある。

組織体制・コミュニケーション:
中小企業の集合体のようであり、各組織は縦割りで、仕事が個人に紐付いている傾向が強い。知見を溜め込む傾向が強く、後任者への引き継ぎがうまくされていないケースがよく見られる。

福利厚生:
独身・既婚問わず、家賃の７割は会社負担である。既婚の場合世帯主でないと享受できない点には注意。福利厚生は手厚いが、全国転勤が前提となっている点には注意。長年勤務している人は、少なからず異動を経験している。

給与制度:
ごく普通のメーカーと同様の形態である。基本給は安く抑えられる代わりに、賞与が５～６ヶ月支給されるパターン。

評価制度:
年功序列の色合いが強い。課長級までは、仕事の出来不出来に関わらず年齢で昇格する印象。ただし、昇格には試験に通過する必要がある。試験の合格率は１００％では無いため、昇格のタイミングは人によって前後する。

勤務時間・休日休暇:
現場は交代勤務。基本的に工場はは休みなくフル稼働しているため、24時間、組毎の交代により稼働を可能にしている。自組の勤務時間が終了すれば、次の組が到着し、交代という流れ。トラブル時は残業して、キリの良いところまで作業を行い、引き継ぐという形になるため、残業時間自体は基本的に少ない。現場にもよると思うが、人数が確保できている部場は休暇も取得しやすい。交代勤務者は、シフトが決められており、年間休日が少ない傾向にあるため、有給休暇とは別の特別な休暇制度がある。これを利用することで、日勤者との帳尻を合わせている。この制度と有給休暇を組み合わせると、場合によっては1週間ほどの休暇をとることは可能。（組員の勤務バランスによるし、個人の良心にもよる）働き方改革に伴い、残業は必要最低限しかできない。昔のように残業代で稼ぐというのは少々無理があるかも。残業代として稼ぐのは難しくても、夜間手当、交代手当といった手当が充実しているため、その2つの手当だけでも月に5万円以上になることもザラ。日勤で手当も残業も少なく業務量も多いよりも、交代で生活は不規則だが、業務量もほどほど、手当も大きいため、年配社員も交代勤務にずっといる者も多い。