田川産業株式会社

事業の強み：
漆喰というニッチな分野ですがトップシェアで、社長が漆喰協会というメーカー団体の会長ということもあり、業界内でのネームバリューが高いです。大阪城や熊本城などの文化財の修復なども行っているので、安定した業績が期待できます。その上で技術開発にも積極的で、世界初の漆喰タイルを開発してものづくりの賞で内閣総理大臣賞を取ったりしています。時代に合わせてDIY製品なども新たに開発したり、伝統的な分野から革新的な開発、BtoBからBtoCまで漆喰という分野で幅広く事業を展開してます。これまでは、自然素材やエコの観点からの引き合いが多かったですが、最近では抗菌・抗ウイルスが注目されて問い合わせも日に日に増えていっているので、これからの時代に合った事業を行っている会社だと思います。また、海外事業も積極的に取り組んでいて、漆喰という日本の伝統製品で海外市場を取り込んでいるところも今後の大きな強みだと思います。

成長・キャリア開発：
漆喰というどちらかとニッチな分野がメイン事業になるので、転職転職でキャリアアップしていくのに適した会社ではないと思います。漆喰（石灰）にどっぷりつかれるので、１つの事を徹底的に突き詰める、極めるという事は出来ると思います。何か１つの分野で日本一詳しくなりたいというニーズがあれば、そういったキャリア形成は向いていると思います。特に支援制度などはないですが、普通では入れない文化財の改修工事の現場などにも入りこむことができますし、会社も積極的にそういう現場に行って知見を広げるように後押ししてくれます。

働きがい：
絶対にお客さんに喜んでもらえるという製品に携わっているところが働きがいだと思います。化学物質によるアレルギーや呼吸器の疾患をもつ方が、家の壁をビニールクロスから漆喰に塗り替えたら改善したと喜んでもらったりすると、いい商品をつくっている事に誇りを持てます。自信をもってお客さんに勧められる商材を扱っているので、変なストレスがないです。後は文化財など、この先もずっと残っていく建築に携われることも大きなやりがいだと思います。

女性の働きやすさ：
業界的に女性が少ないため、担当者や技術者が女性だった場合は工事現場の現場監督や職人さんなどからとても大切にされるケースが多く、非常に働きやすいと思います。会社としては女性比率は低いですが、最近女性の営業担当者も入ってきて活躍しています。直近で開発した「NURI2」という商品も女性目線を意識した新製品ですし、会社側も女性目線を取り入れるために女性も積極的に採用していく方針だと思います。

企業カルチャー・社風：
30人前後の会社の規模なので、会社全体の風通しもよく、どの部門の人ともコミュニケーションは取りやすいと思います。工場で働く方は50~60代の方も多いですが、営業職などは30代から40代が中心で、最近は会社の平均年齢が下がってきています。次期社長が30代前半で、今後の会社の方向性や自分がやりたい事など気軽に話せる雰囲気があります。漆喰という伝統的な材料を製造する会社で文化財の改修などを任される面もありながら、ポップなデザインのDIY漆喰を発表したり、世界初の漆喰タイルを開発するなど、伝統と革新が企業カルチャーだと思います。

給与制度：
昇給は年1回、賞与は年2回支給、各種手当は担当業務や役職によって付いています。技術職の職務手当、役職手当、営業手当、出張手当（工員や技術職は泊りでの出張はほぼない）などがあります。全体的に一般的な制度だと思います。社員のほとんどがマイカー通勤者なので、通勤距離に合わせてガソリン代が交通費として支給されています。